FedoraがCoreとExtraのリポジトリを統合

Red Hatの開発陣はFedora CoreとFedora Extraのリポジトリの統合に着手した。コミュニティーのメンバーによるディストリビューション内部のパッケージ構成の変更が認められたのはこれがはじめてだ。

» 2007年05月16日 06時00分 公開
[Mayank-Sharma,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

 5月3日正午(米国東部夏時間)、Red Hatの開発陣はFedora CoreとFedora Extraのリポジトリの統合に着手した。今回のFedoraリポジトリの統合は、Fedora 7のリリースに向けた大きな変更点の1つである。また、企業が支援する主要ディストリビューションで、コミュニティーのメンバーによるディストリビューション内部のパッケージ構成の変更が認められたのはこれがはじめてだ。

 統合以前は、カーネルなどFedoraに収録されているすべてのコアパッケージのメンテナンスがRed Hat社員だけで行われていた。統合後は、Fedoraコミュニティーのメンバーがこうしたパッケージの作業に携わることが可能になる。Fedora 7では、パッケージ追跡用にKoji(麹)という外部のビルドシステムも使用される予定だ。

 統合後のリポジトリで利用できるパッケージ数についての公式な情報はないが、Fedoraの理事ラウル・スンダラム氏はその数をおよそ8000と見積もっている。リポジトリが1つになれば、Fedora KDEのライブCDのようなカスタム版Fedoraを自作したり、リポジトリ全体を2枚のDVDに収めたりできるようになる、とも彼は述べている。

 当初の計画では、最初に開発用リポジトリが統合されることになっている。それがうまくいけば、現行リリースのFedora Core 6でリポジトリの統合が行われる。統合に関するWikiによれば、Fedoraのミラーサイト上の新しいディレクトリ構造は以下のようになるという。

pub/

`――fedora

    `――linux

        |――development

        |――releases

        |   |――6

        |   |――7

        |   `――test

        |       |――6.90

        |       |――6.91

        |       `――6.92

        `――updates

            |――5

            |――6

            `――testing

                |――5

                `――6


 Fedora 7は5月24日にリリースされる予定だ。

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