「プレゼンス」から始まる統合コミュニケーション(1/2 ページ)

ITの普及によるビジネススピードの加速はとどまるところを知らない。メールやインスタントメッセンジャーはもちろんのこと、電話、会議などの既存のコミュニケーション方法に対する見直し、進化への取り組みも各ITベンダーで行われている。ここでは、特にマイクロソフトの動きに注目してみよう。

» 2007年05月17日 00時00分 公開
[ITmedia]

マイクロソフトのユニファイド コミュニケーションとは

 市場のグローバル化が進む中、ビジネスとそれを取り巻く状況にはこれまで以上のスピードが求められている。そのために必要な意思決定や現場の動きを敏捷にするには、コミュニケーションの改善が不可欠だ。

 その具体的なソリューションとしてマイクロソフトが提唱するのが、Live Communications Serverを中心とした「ユニファイド コミュニケーション」だ。ユニファイド コミュニケーションとは、音声や映像、さらにはデータやアプリケーションを共有する統合コミュニケーションのことだ。

 5月16日に都内ホテルで開催された次世代コミュニケーションフォーラムでは、マイクロソフトからインフォメーションワーカービジネス本部 マネージャの越川慎司氏が登壇し、マイクロソフトが考えるユニファイド コミュニケーションの価値についてプレゼンテーションを行った。

マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 マネージャ 越川慎司氏

 越川氏は、マイクロソフトでは統合コミュニケーションの土台となる要素として、相手の所在を把握すること=「プレゼンス」を最重要視していると解説した。最適なコミュニケーション手段は、連絡をとりたい相手の現在の状態により変わってくる。自席にいるなら電話をかけるのが最も早いだろうが、席を外していたり、取り込み中の場合は、メールやインスタントメッセンジャーで用件を伝えるほうがよいだろう。マイクロソフトは、プレゼンスを相互に把握することを円滑なコミュニケーションのスタート地点と位置づけている。プレゼンスの考え方はすでに通常業務で使用されているであろうOffice製品に組み込まれており、Live Communications Serverと連携させることで、すぐに機能し始めるという。

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