「松坂より岡島」を目指す――クオリカ、ASPによるシンクライアント・サービスを発表

クオリカは5月24日、シンクライアント・サービス「クオリカ・ビジネス・クライアント・ソリューション QuaBiz」を発表した。同製品はコストと運用管理の容易さを特徴としており、主に中小企業にむけて提供が開始される。

» 2007年05月24日 19時22分 公開
[横田貴司,ITmedia]

 クオリカは5月24日、シンクライアント・サービス「クオリカ・ビジネス・クライアント・ソリューション QuaBiz」(QuaBiz)を発表した。同製品は、日本ヒューレット・パッカードのCCI(Consolidated Client Infrastructure)を利用するASPサービス。データセンターに設置されたBladePCにリモート接続し、クライアント側には画面遷移の情報のみ送られる。BladePCをデータセンターで統合管理することで、コスト削減とセキュリティをはじめとする運用管理の容易さを両立するという。

QuaBizに使用されるBladePC

 現在、クライアントPCの管理は、特にセキュリティの観点から多くの課題が見出されている。クオリカではシンクライアントを「ビジネスツールとしてPCを捉えたときの最適なソリューション」と位置づけている。情報流出の防止や障害時の対応をはじめとする運用管理面での一元化が可能になり、PCを「ビジネス・クライアント」として再定義することができるという。

 クオリカでは、QuaBizの特徴として「初期投資の抑制」と「クライアント管理からの解放」の2点を挙げている。QuaBizは初期費用を300,000円から、最短で2週間で利用を始めることができ、低価格とリードタイムの短さで導入コストを下げることが可能という。また、BladePCは10台単位で増設が可能で、拡張の自由度も高くなっている。

 管理面では、BladePCをデータセンターに集約することにより、情報漏洩防止やディザスタリカバリにも対応する。BladePCの管理やシステム障害もQuaBizで対応する。

 クオリカ代表取締役社長 藤宮宏章氏は、初期投資についてメジャーリーガーを例に挙げ「QuaBizは、例えるなら松坂より岡島。“お得で大活躍”を目指します」とQuaBizのメリットを語った。QuaBizは7月1日よりサービスの提供が開始され、主に中小企業をターゲットとし、2010年度に契約台数1万台、売り上げ規模20億円を目指すという。

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