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» 2007年05月31日 13時27分 UPDATE

SNMPによるネットワークモニタリング「第2版」:第8回 SNMPによる異常値検出テクニック (4/7)

[大澤文孝,ITmedia]

snmptrapコマンドでSNMPトラップを送信する

 それでは実際に、SNMPトラップを受け取れるかどうかを試してみよう。

 Net-SNMPには、SNMPトラップを送信するためのコマンドとしてsnmptrapが付属している。snmptrapコマンドは、次の書式で実行する(表2)

【SNMPv1の場合】

snmptrap -v 1 共通オプション エンタープライズOID 送信元ホスト名 一般トラップ番号 固有トラップ番号 時刻 トラップOID [data bindingの値群...]

【SNMPv2c、v3の場合】

snmptrap -v [2c|3] 共通オプション 時刻 トラップOID [ data bindingの値群...]

 なお「共通オプション」は、Net-SNMPに共通のオプションであり、コミュニティ名やユーザー名、接続先ホスト名などを指定する。これらについては、「第4回 SNMPとv3セキュリティ」を参照してほしい。

 なお、ここでは示さないが、snmptrapコマンドの代わりにsnmpinformコマンドを使うと、informメッセージとして送信し、相手が受け取ったかどうかを確認できる。

表2■snmptrapコマンドのオプションの意味

オプション 意味
一般トラップ番号 表1に示した1〜6のいずれかの値。一般トラップの場合は「0〜5」。固有トラップの場合は「6」
固有トラップ番号 企業固有トラップで定義されたトラップ番号。一般トラップを送信するときには「0」を指定する
時刻 送信する時刻として設定する値。「''」を指定すると現在時刻が使われる
トラップOID 送信するトラップOID(表1を参照)。固有トラップの場合は、「エンタープライズOID.固有トラップ番号」

 トラップといっしょに引き渡すdata binding値は、「OID 型 設定値」の3つの値のペアを空白で区切って指定する。型の意味は、表3の通りだ。

表3■snmptrapコマンドの型

意味
i INTEGER
u UNSIGNED
c COUNTER32
s STRING
x HEX STRING
n NULLオブジェクト
o OID
t TIMETICK値
a IPADDRESS
b ビット値

 では実際に、適当なSNMPトラップを送信してみよう。

 SNMPトラップの送信には、トラップOIDを指定する必要がある。トラップOIDは、エンタープライズOIDから導かれるものなので、本来は、エンタープライズOIDの取得が必要だ。

 しかしここでは、仮に、Net-SNMPの「1.3.6.1.4.1.8072(netSNMP)」サブツリー下に「99999」という値を付けた、トラップOIDを用いることにする。例えばSNMPv1で、ちょっとしたメッセージをSNMPトラップとして送信するには、次のようにすればよい。


$ snmptrap -v 1 -c trapprivate localhost .1.3.6.1.4.1.8072.99999 localhost 6 1 '' .1.3.6.1.4.1.8072.99999.1 s "Test Message"

 するとsnmptrapdが受け取って、syslogには、次のように記述されるはずだ。

【syslogへの出力例】

May 31 09:07:10 xencentos5 snmptrapd[6336]: 2007-05-31 09:07:10 xencentos5.local.example.co.jp [127.0.0.1] (via UDP: [127.0.0.1]:32770) TRAP, SNMP v1, community trapprivate   NET-SNMP-MIB::netSnmp.99999 Enterprise Specific Trap (1) Uptime: 9:46:43.46      NET-SNMP-MIB::netSnmp.99999.1 = STRING: "Test Message"

 同様にもし、SNMPv2cで行いたいのであれば、次のようになる。


$ snmptrap -v 2c -c trapprivate localhost '' .1.3.6.1.4.1.8072.99999 .1.3.6.1.4.1.8072.99999.1 s "Test Message"

 この例から分かるように、snmptrapコマンドを使うと、任意のメッセージを、SNMPを使って表現できる。

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