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» 2007年06月05日 14時13分 公開

NGNを見据えた統合コミュニケーションサービスを展開、沖電気

沖電気はTCBテクノロジーズからビデオ会議システム事業を譲り受け、NGNを見据えた統合コミュニケーションシステムとして新たに展開する

[國谷武史,ITmedia]

 沖電気工業は6月5日、ビデオ会議システム事業の展開に関する説明を行った。NGNを見据えたIPベースの統合コミュニケーションサービスの展開を目指す。

 沖電気は、2007年5月にTCBテクノロジーズのビデオ会議システム「Visual Nexus」事業を譲り受け、6月1日に社内カンパニー「ビジュアルネクサス・カンパニー」を組織した。同カンパニーにはTCBテクノロジーズの社員も転籍し、カンパニープレジデントに元TCBテクノローズの鈴木敦久氏が就任した。

坪井正志IPシステムカンパニープレジデント

 ビジュアルネクサス・カンパニーを含めたIPコミュニケーションビジネスを担当するIPシステムカンパニーの坪井正志プレジデントは、「MicrosoftやCiscoなどが訴求するユニファイドコミュニケーションシステムは、IP通話を活用した機能が中心だが、沖電気はこれにモバイルや映像を含めたサービスを提供する」と述べた。

 Visual Nexusは、ビデオ会議の標準プロトコルH.323やSIPに準拠し、Polycomやソニーなどのビデオ会議端末を相互接続が行える。最大100カ所以上の多地点接続が可能なほか、ドキュメントデータの共有、会議したい相手の状況を確認できるプレゼンス機能も備える。

Visual Nexusのデモでは、上下384Kbpsの回線が利用されたが、PowerPointデータを共有利用してもスムーズな映像再生と音声通話が行えた

 通信には、ファイアウォールやNATの影響を受けない独自処理を施しており、外出先や自宅と社内を接続した会議の実施、また交換機を利用して携帯電話(音声)からも会議に参加できるという。映像圧縮にはH.264を採用しており、上下合わせて500kbps程度の通信速度を確保できればスムーズなビデオ会議が行える。鈴木敦久プレジデントは、「在宅勤務など多様な働き方を支援でき、企業組織の活性化によるBCP実現のソリューションになる」と説明した。

 沖電気では、従来から大企業から中小企業をカバーするIP電話システムを始め、近年は無線LANにも対応する携帯電話端末をモバイル内線電話機として利用するモバイルセントレックス事業を推進している。すでにVisual Nexusは、沖電気のIPテレフォニーサーバ「SS9100」に対応しており、卓上IP電話機や無線LAN対応携帯電話、ソフトフォン「COM@Will」との接続が行える。

 坪井プレジデントは、「IPベースのNGNではハイビジョン映像など高品質なコミュニケーションが実現するため、将来的に当社の高音質化技術や高画質化技術とVisual Nexusの統合を行って高品質なリアルタイムコミュニケーションサービスを実現したい」という。だが、「実際にこのような市場が形成されるまでは最低でも2年はかかるだろう」とも述べ、今後1年間はビデオ会議システムとしてのVisual Nexusの基本機能を訴求していく考えを表明した。

沖電気ネットワークインテグレーション経由で提供されるVisual Nexusのアプライアンスサーバ「VOCS5000」

 新体制移行に伴い、販路は旧Visual Nexus代理店の日立製作所や東芝情報機器、DISソリューションなどに加えて、沖電気の代理店からも提供される。沖電気代理店経由の場合、同社子会社の沖電気ネットワークインテグレーションがVisual Nexusをアプライアンス製品化して提供される。

 Visual Nexusのユーザーは、国内を中心に全世界で約250社の実績があり、国内シェアは推計で6%ほど。坪井プレジデントは、「3年後に売上高で10億円規模、国内シェア10%を達成したい」と目標を話した。

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