情報漏えい対策の一環で自宅PCのセキュリティ管理、サイトロックらがSaaS方式で

クオリティとサイトロックは7月2日より、システム管理者の手の届かない従業員/職員の自宅PCを対象としたセキュリティサービス「siteROCK Client Care」を開始する。

» 2007年06月28日 16時28分 公開
[ITmedia]

 クオリティとサイトロックは6月28日、システム管理者の手の届かない従業員/職員の自宅PCを対象としたセキュリティサービス「siteROCK Client Care」を、7月2日よりSaaS方式で提供することを明らかにした。

 siteROCK Client Careは、クオリティが提供するクライアントPCのセキュリティ維持管理エンジン「ISM(IT Security Manager)」を利用したサービス。自宅PCのハードウェア構成/インストールソフトウェアの台帳作成にはじまり、Windows OSのパッチ適用状況やウイルス対策ソフトのパターンファイル更新状況を調査し、レポートを作成する。不正ソフトの探査およびレポート作成機能も提供する。

 また、こうした調査結果を基にセキュリティレベルを診断し、インジケータ形式で表示することも可能だ。

 特徴は、エンドユーザーごとに管理サーバを用意してサービスを提供する従来のASPサービスとは異なり、ISMサービスを運営する複数のパートナー企業が管理サーバを共有するマルチテナント方式を採用していること。このため、クライアントPCの管理項目をフレキシブルに変更しながら、導入/管理コストを抑えることができるという。

 両社は、従業員の自宅PCをセキュリティ管理対象とすることは、「サービス残業とも言える自宅での業務を認めることにもつながりかねない」ため「事実上タブー視されている」と指摘。しかし、自宅PCを経路とした情報漏えいが後を絶たない状況においては、「自宅PCも管理対象とせざるを得なくなってきている」としている。

 siteROCK Client Careの料金は、1クライアントPC当たり月額735円、初期登録料は1企業当たり5万25000円。

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