フォーティネットは、3G携帯電話や無線LANアクセスに対応した中小規模事業所向けUTMアプライアンスを発売した。
フォーティネットジャパンは8月28日、中小事業所向けのUTM(統合脅威管理)アプライアンス製品「FortiGate-60B」および無線LAN対応の「FortiWifi-60B」を発売した。
同社によれば、近年は大企業のみならず支社・支店や小売店レベルでもVoIPやWebベースのアプリケーション、また無線ネットワークの利用が進み、セキュリティリスクが高まっているという。
特にクレジットカード情報を扱う小売業やサービスプロバイダには、国際的なクレジット利用ためのセキュリティ基準「PCIDSS」への対応が必須となり、IPベースのアプリケーションや無線ネットワークに対応したセキュリティソリューションが求められている。
新製品は、同社のハイエンド向けアプライアンスと同様にファイアウォールやアンチウイルス、VPN、IPS、アンチスパム、Webコンテンツフィルタリング、帯域制御などの機能を統合した。アナログモデムおよび6カ所の内部インタフェース、1カ所のDMZインタフェースを備える。
本体前面にはPCカードスロットが備えられ、携帯電話事業者などが提供する第3世代携帯電話網対応の3Gデータ通信カードを装着できる(国内は対応計画中)ほか、FortiWifi-60BはIEEE802.11a/b/gの無線LANにも対応し、事業所内からのセキュアな無線LANアクセスが可能になる。
2製品とも従来製品のFortiGate-60およびFortiWifi-60Aに比べて機能改善が図られ、VPN接続で3.2倍、アンチウイルスで33%のパフォーマンスの向上を実現したという。
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