日立、ファイルを自動で割符保存する「電子割符クライアント」を発売

日立は、情報漏えい対策の「電子割符」シリーズに、ファイルを自動的に割符保存する「電子割符クライアント」を追加する。

» 2007年09月13日 00時05分 公開
[ITmedia]

 日立製作所は、秘密分散法を利用した情報漏えい対策の「電子割符」シリーズにファイルデータを自動で割符保存する「電子割符クライアント」を追加し、9月14日に発売する。

 電子割符は、データ本体を複数のパーツに分割し、異なる場所に保管することでセキュリティを確保する秘密分散法を利用する。ファイル本体に加えて、システムファイルを除いたプログラムやファイルが収納されたフォルダも複数に分割し、PCのローカルドライブやUSBメモリなどに分散させて保存する。

 追加される電子割符クライアントは、PCのローカルドライブにあらかじめ設定した専用のフォルダへユーザーが分割したいファイルを格納することで自動的に割符化を行い、PCのローカルドライブと、割符管理ソフトウェアを搭載した専用のUSBメモリ内に分散保存する。

 利用には専用のUSBメモリをPCに接続し、ユーザーの認証が必要。割符管理ソフトウェアは、ファイルの割符化と復号を自動的に行うため、ユーザーはファイルをダブルクリックするだけで利用でき、終了すれば自動的に再び割符化されて分散保存される。従来は、ユーザー自身がファイルの割符化と復号の操作を行う必要があった。

 製品は512Mバイトの専用USBメモリとフォルダ監視プログラムのインストールCD、マニュアルがセットになり、価格は31万5000円(税込み)から。対応OSは、Windows XP Professional SP2。11月1日から出荷する。同社では2008年度までに3億円の売り上げを見込む。

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