マイクロソフト、「IPライセンスプログラム」を提供

マイクロソフトは、同社が保有するIPのライセンスを、9月17日から提供すると発表した。

» 2007年09月13日 21時59分 公開
[ITmedia]

 マイクロソフトは9月13日、同社が保有するIP(知的財産)をライセンス提供すると発表した。この施策は「IPライセンスプログラム」として設置され、「マイクロソフト イノベーション センター」(MIC)を通じて、9月17日から提供を開始する。

 同プログラムは、国内IT産業の支援策として同社が取り組む活動の一環。教育機関やベンチャー企業などに対し、ソフトウェアなど同社のテクノロジーをライセンス提供することにより、コスト負担の低減や、開発期間の短縮をサポートする。

 提供するIPは、基礎研究活動によって生み出された技術である「テクノロジIP」、実証実験により開発され、実用レベルのコンポーネント化された技術である「コンポーネントIP」、プロトコルなどの通信、データ交換で使用される技術である「相互運用性IP」の3種類がある。特に相互運用性に関して、異なるプラットホームでの動作を検証したいというユーザーの要望が従来から強かったという。

 現在、約40種類のIPライセンスが登録されており、ライセンス使用料は無料のものも存在するという。

IPライセンスの提供を発表する、MS加治佐俊一CTO IPのライセンス提供を発表する、マイクロソフトの加治佐俊一CTO(中央)

 同社は、MICを核として、そのほかにも4つのプログラムを提供している。個人や組織が持つアイデアの実現をサポートする「テクノロジーイノベーションプログラム」、同社テクノロジーを適用するためのサポートを行う「アプリケーションプラットホームプログラム」、ハイエンドソリューションの開発や検証を行うファシリティを提供する「プラットホームサポートプログラム」、総合的な人材育成を行う「人材育成サポートプログラム」である。

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