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» 2007年09月13日 19時46分 公開

「マイクロソフトが社会貢献するために」――MSグプタ氏の掲げるビジョン

2004年の開催から4年目を迎えた「イノベーション・ジャパン2007」。マイクロソフトがイノベーションを推進する上でキーマンとなるアヌープ・グプタ氏は、現在の取り組みや展望を語った。

[伏見学,ITmedia]

 独立行政法人科学技術振興機構および独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が主催する「イノベーション・ジャパン2007 ――大学見本市」が、9月12日から14日まで都内で開催される。今回で4年目を迎えた同イベントは、大学と産業界の連携を目的としたマッチングイベントである。13日午前の部では、Microsoftコーポレート バイスプレジデントでテクノロジー政策および戦略担当のアヌープ・グプタ氏による特別講演が行われた。テーマは「イノベーションを加速する社会的インパクトのある技術連携」。2006年11月には、日本発のイノベーション促進を目的に「マイクロソフト イノベーション センター」(MIC)を立ち上げるなど、近年同社が注力しているビジネス領域について、グプタ氏はコンセプトや今後のビジョンなどを語った。

アヌープ・グプタ氏 特別講演を行ったMicrosoft アヌープ・グプタ氏

 テクノロジーの進化によって、もはや専門家だけではなく、誰しもがコンピュータを活用できる時代となった。特に、科学や生物学などの研究分野においては、コンピュータ性能の向上によって、これまで困難とされていたことが、スピーディーかつ低コストで実現可能になるという。グプタ氏は、こうした背景から「ソフトウェアのテクノロジーを使うことによって、医療や教育、環境などの社会問題を解決できるはずだ」と語った。そしてまた、「こうした社会的ニーズやソリューションに合わせて、今後も開発を行っていく。その上で、社会貢献することがマイクロソフトの考えるイノベーションである」と説明した。

 イノベーションのまい進を目的に、日本国内では調布、岐阜、札幌の3拠点にMICを設立。また、産学連携を目的に20校以上の大学とコラボレーションしているという。「イノベーション推進を大きなビジネスととらえ、全世界で1兆ドルを投資している」(グプタ氏)という言葉から、同社の強い意気込みが感じられる。

マイクロソフトのイノベーションのためのフォーカス Microsoftの掲げるイノベーション戦略

 また、産学連携の事例として、東京工業大学・松岡聡教授および秋山泰教授の「HPC-GPGPU:大規模コモディティ技術駆動型クラスタと先進的構造的プロテオミクスへの応用」、東京大学・片桐孝洋特任准教授の「Windows CCS上のMS-MPIの自動チューニング」、立命館大学・陰山英男教授の「Digital Kageyama Method」といった研究が紹介された。

 同講演終了後には、「Microsoft Innovation Award 2007」が開催された。これは、教育機関、起業家、ベンチャー企業の支援を目的に今回から設立された。表彰された研究やソリューションは、商業化やグローバル展開のためにマイクロソフトからサポートされるという。

Microsoft Innovation Award 2007 Microsoft Innovation Award 2007の模様

 同賞は、「大学出展者部門」「アカデミック部門」「コマーシャル部門」の3部門からなる。ベンチャー企業が選定対象となるコマーシャル部門では、Lunascapeが開発した、レーザポインタでPC操作できるユーザーインタフェイスツール「Afterglow」が最優秀賞を受賞した。

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