札幌市とMS、地場IT産業の活性化に向けて検証施設を新たに開設

マイクロソフトは6月12日、札幌市とさっぽろ産業振興財団とともに、札幌市エレクトロニクスセンター内に地元企業支援および人材育成のための検証施設を開設すると発表した。

» 2007年06月12日 19時54分 公開
[ITmedia]

 マイクロソフトは6月12日、札幌市と財団法人 さっぽろ産業振興財団とともに、札幌市エレクトロニクスセンター(北海道札幌市厚別区)内に札幌イノベーションセンターを開設すると発表した。三者は札幌市の地場IT産業の活性化に向けて協業していく。

 札幌市では自治体主導による企業支援事業を行っており、特に雇用機会の創出やより実践的なスキルを身に付けたIT人材の育成・輩出を目指した「高度情報通信人材育成・活用事業」や「地域提案型雇用創造促進事業」などの施策を民間企業と共同で実施している。マイクロソフトは2004年より上記の事業に協力を行っている。

 今回、札幌市が取り組んできた人材育成や雇用創出の事業に加えて、新たにファシリティを持つことにより、地場のソフトウェア開発会社が自社のソフトウェアを持ち込んで最新のプラットフォーム上での検証テストや実証実験を実施できる素地ができあがる。また、札幌イノベーションセンターで生まれた新しいソリューションが、マイクロソフトのイノベーションセンター(東京・調布市)と連携することで、グローバルなビジネスへ展開していく支援を行っていくという。

 さらに札幌イノベーションセンターでは「高度情報通信人材育成・活用事業」の一環として、総務省が作成したITアーキテクト育成PBL教材を使い、日本で初めてITアーキテクトを対象としたPBL講座を実施していく方針。

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