長期戦で「相思相愛」を確認すべし有能社員をとらえよ、手放すな! デキる逸材の「獲得術」(1/2 ページ)

優秀な人材を引き寄せるためにはブログを使い、彼らを獲得するためには長期戦を覚悟する――求人率の高いITエンジニア獲得の最新手法だ。

» 2007年09月14日 06時00分 公開
[アイティセレクト編集部]

 企業が発信する、ITエンジニアによるブログの重要な役目には、読者のエンジニアにその企業で働きたいと感じさせるということもある。「mixi Engineers' Blog」も同様、「ミクシィで働きたい」という共感を募る役目も担っている(9月10日の記事参照)。

 共感してくれる優秀なエンジニア――その上で、ミクシィとしてはただ優秀なだけではなく、その優れた部分を発揮できる人材を手に入れたい。そのためには、そうしたことが実践できる環境がミクシィにあるという『マッチング』の部分が重要になる。

人事側の反応はいかに…

 「応募者自身が自分の技術を生かせるかどうかを判断できるように、ミクシィではどういう技術を使っているか、どのような課題に取り組んでいるか、どんな優位性を蓄えているかといったことを伝えることが必要と感じた」(「mixi Engineers' Blog」の発案者である、開発部研究開発グループの平林幹雄氏)

 こうして、エンジニアブログが求人媒体ひいては採用手順において使えるということを発案時の企画書に盛り込み、平林氏は人事部に提案した。それを受けた経営企画室人事部長の大場伸城氏は、即座に賛同した。

 「ミクシィの求人の大半はITエンジニア。募集を行う媒体としてはWebをよく使う。(ミクシィのサービスである)『Find Job!』以外にもいろいろなチャネルを活用する。『mixi Engineers' Blog』では、短期的ではなく、そこに引きつけられて長い期間見てくれる人がわたしたちのターゲットになることを期待している」(大場氏)

「マッチング効果」に期待を

 どこの企業でも同じことだろうが、「獲得したい、欲しい人材」というのは、その時点においてどこかで活躍している人。そのため、いつ転職してもらえるのかはすぐには分からない。だからこそ、その人と時間をかけてコンタクトをとることが重要になるという。

 そのための媒体として、「mixi Engineers' Blog」は有効に機能するという。そこで、「採用ツール」としての機能を前面に打ち出してはいないものの、「mixi Engineers' Blog」の読者がミクシィで働きたいと思った時には応募できるように、ブログのページの上部に「窓口」(リンク)だけは用意している(実際には「人材募集」と表示されている)。

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