Skypeワームに人気ゲームを狙った亜種が出現、ユーザー履歴を記録

ティーンに人気のMMOゲーム「RuneScape」を狙い、ユーザーの全行動を記録するキーロガーの機能を併せ持った亜種が出現した。

» 2007年09月21日 08時50分 公開
[ITmedia]

 Skypeを通じて感染を広げているワームに、ティーンエージャーに人気のゲームを狙ってユーザーの情報を盗み出す亜種が出現した。

 FaceTime Communicationsのブログ「SpywareGuide」によると、このワームは不正サイトから実行可能ファイルをダウンロードする形で感染し、感染先のPCで「RuneScape」というゲームを探す。RuneScapeはティーンに人気のあるMMORPGゲーム。同時に「RS PIN」も探し出そうとするが、これがゲーム内のゴールドの横取りを狙ったものなのか、暗証番号を狙ったものなのかは不明だという。

 このワームはキーロガーの機能も併せ持ち、感染したコンピュータ上でユーザーの全行動のログを記録、system32ディレクトリにある「syswinf32.dll」というファイルに保存する。FaceTimeで調べたところ、このファイルにはユーザーが実行したアプリケーション、入力したテキスト、閲覧したWebサイトなどの情報がすべて記録されていた。

画像 ユーザーの行動履歴をsyswinf32.dllに記録(「SpywareGuide」より)

 問題のワームは「Bubbles」「Ramex」「Skipi」などの名称で呼ばれている。Skypeのチャット機能を利用して増殖し、Skype公式サイトでも先日、ユーザーに注意を促すセキュリティアラートを掲載していた。

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