オープンソース擁護団体、GPL違反でデジタル家電メーカーを提訴

オープンソースソフトの規約に違反したとして、SFLCが提訴に踏み切った。

» 2007年09月22日 08時45分 公開
[ITmedia]

 オープンソースに無料の法的サービスを提供する団体Software Freedom Law Center(SFLC)は9月20日、デジタル家電およびPC関連製品製造販売の米Monsoon Multimediaを相手取り、GNU General Public License(GPL)違反でニューヨーク州南地区米連邦地方裁判所に提訴したことを明らかにした。SFLCによれば、米国でGPL違反に基づく著作権侵害訴訟を起こしたケースは、今回が初めてという。

 Monsoonが同社の製品に採用している「BusyBox」は組み込みシステムで使用されている一般的なUNIXユーティリティーを1つにまとめたプログラムで、GPL version 2の下オープンソースソフトとしてライセンス供与されている。

 BusyBoxを再配布する場合、その各配布先がプログラムのソースコードにアクセスできるようにするというGPLの規約がある。Monsoonは自社製品とファームウェアがBusyBoxを組み込んでいることを自社Webサイト上で認めているにもかかわらず、販売先に対し、ソースコードを一切公開していない。

 SFLCはMonsoonに対し、BusyBoxの使用禁止を求めるとともに、BusyBox開発者への損害賠償金支払いと裁判費用負担を要求している。

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