「お祈りパンダ」作者に実刑判決

パンダのアイコンで有名になった「熊猫焼香」ウイルスの作者が、禁固4年の実刑を言い渡された。

» 2007年09月25日 08時33分 公開
[ITmedia]

 感染マシンのアイコンをパンダの図柄に変えてしまう、いわゆる「お祈りパンダ」ウイルス(Fujacks、中国名「熊猫焼香」)を作成・配布した罪で起訴された男4人が、中国で実刑判決を言い渡された。

 お祈りパンダは、オンラインゲームのプレイヤーからユーザー名とパスワードを盗み出すウイルス。中国を中心に感染を広げ、お線香を手にささげ持つパンダのアイコンで有名になった。

感染PCのシステムアイコンをパンダに変える通称“お祈りパンダ”

 セキュリティ企業Sophosによると、中国湖北省の裁判所は、同ウイルスの作者とされるリ・ジュン被告(25)に禁固4年、残る3被告に1〜2年6カ月の禁固刑を言い渡した。

 「中国当局がサイバー犯罪訴追の行動を起こしたのは歓迎すべきことだ」とSophosは評価。中国で作成されるマルウェアはMMORPGのユーザー情報を盗み出すものが突出して多く、攻撃者らは盗んだ情報を売って不正な利益を得ていると指摘している。

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