「SEOポイズニング」の影響、日本語サイトやほかの検索エンジンにも

検索結果にマルウェアサイトが表示される「SEOポイズニング」は日本語サイトやGoogle以外の検索にも及んでいる。

» 2007年11月29日 08時22分 公開
[ITmedia]

 Googleの検索結果にマルウェアサイトへのリンクが表示されていた問題で、日本の掲示板などにも悪質リンクが多数投稿されていることが分かった。問題はGoogleだけにとどまらないとの報告もある。

 この「SEOポイズニング」問題は、セキュリティ企業Sunbelt Softwareが最初に伝えた。これを受けて、Trend Microは11月27日付のブログで「christmas gift shopping」などクリスマス関連の用語で検索した場合も悪質サイトが結果ページに表示されると指摘している。

画像 クリスマス関連のキーワードでもマルウェアサイトが表示された(Trend Microより)

 悪質サイトのリンクをクリックすると、JavaScript経由で別のサイトに誘導され、最終的にマルウェアがダウンロード・実行される。「christmas holiday sale」「holiday shopping fun」などの用語で検索した場合も悪質サイトが出てくるという。

 検索結果の悪質サイトはいずれも「.cn」のドメインを使っているが、これと同じドメインを使った宣伝が、日本語のブログや掲示板にも大量に投稿されているのが見つかったとTrend Microは伝えている。

 なお、Sunbelt Softwareの11月28日付のブログによると、Googleはこの問題に対処し、悪質なドメインは検索結果に表示されなくなったという。

 一方SANS Internet Storm Centerは、影響を受ける検索エンジンはGoogleにとどまらず、Yahoo!とMicrosoft Live Searchも巻き込まれていると伝えている。

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