殺人事件便乗の悪質サイト、検索結果を変えるマルウェア仕込む

Sunbelt Softwareによると、18歳学生の殺人事件に便乗した悪質サイトは、検索エンジンで「非常にいい位置」に表示される。

» 2007年12月04日 10時31分 公開
[ITmedia]

 米国で起きた18歳の学生の殺人事件に便乗し、マルウェアをインストールさせようとする攻撃が複数報告されていると、セキュリティ企業のSunbelt Softwareが12月3日のブログで伝えた。

 この事件では行方不明になっていたエミリー・サンダーさんが遺体が発見されたが、サンダーさんが実は、インターネットポルノサイトに「Zoey Zane」の名で出演していた人物であることが、行方不明になってから判明したという。

 Sunbeltによると、この騒ぎに便乗した悪質サイトは、検索エンジンで「Zoey Zane」を検索すると「非常にいい位置」に表示されるという。

画像 プラグインのインストールを装い悪質なBHOを入れようとする殺人事件便乗サイト(Sunbelt Softwareより)

 このサイトはユーザーに対し、動画を見るためと称して「ActiveXビデオデコーダ」や「Flash Playerアップグレード」のインストールを促す。しかし、これは実際にはトロイの木馬で、偽のポップアップを表示して検索結果を変えてしまうブラウザヘルパーオブジェクト(BHO)がインストールされ、悪質ソフトの「IE Defender」をインストールしようとするという。

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