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» 2007年12月24日 07時00分 UPDATE

ウイルススキャンサービスの「暗黒面」

ユーザーを助けるはずのウイルススキャンサービスが、ウイルス作者に活用されているという。

[ITmedia]

 複数メーカーのウイルス対策ソフトを使って怪しいファイルを検出できるオンラインサービスが、ウイルス作者にも利用されているという。さらに、ウイルス作者向けの専用サービスまで登場したと、ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labがブログで伝えている。

 正規のサービスには「VirusTotal」や「VirusScan」などがあり、例えばVirusTotalの場合、現時点でウイルス対策ソフト32製品を使って怪しいファイルをチェックしている。

 しかし、こうしたサービスはユーザーを助けるだけでなく、新しいマルウェアが主要ウイルス対策ソフトをうまくかわせるかどうかチェックする目的で、ウイルス作者が利用している可能性があるという。

 VirusScan、VirusTotalなどのサービスはデフォルトで、怪しいファイルをウイルス対策ソフトメーカー各社に送る仕組みになっている。これにより、メーカー側は対応時間を短縮し、全体の検出率を上げることも可能になる。自分のファイルがメーカーに送られることを望まないユーザーは、このオプションを無効にできる。

 しかしウイルス作者の間では、このオプションを有効にしているかどうかに関係なく、すべてのファイルがウイルス研究所に送られているとのうわさがあるという。そこで、こうしたウイルス作者の「懸念」に応えた同様のサービスが、ウイルス作者のために開始された。

画像 ファイルをメーカーに送らないことを保証するAvCheck.ru(Kaspersky Labより)

 例えば「AvCheck.ru」は、15種類のウイルス対策ソフトを使ってユーザーのファイルをスキャンする。サービスは有料だが、メーカーにファイルが送られないことを保証し、ユーザーとファイルのプライバシー保証付き。料金はファイル1本につき1ドルとなっている。

 ただ、問題のサイトはいつ閉鎖されてもおかしくなく、自社の製品を利用されたウイルス対策ソフトメーカーがサイトの作者を提訴する可能性もあるとKaspersky Labは指摘している。

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