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» 2007年12月25日 18時55分 UPDATE

情報処理試験が大幅変更 IPAが最終報告

情報処理技術者試験が大幅に改定される。将来的にはアジアのIT標準指標を目指す同試験は、新制度でどのように変わるのか。

[伏見学,ITmedia]

 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は12月25日、記者会見を開き、「情報処理技術者試験」の新制度にかんする最終報告を発表した。

 9月7日に公表した中間報告書との変更点については、(1)現行試験の合格者は新試験でも適用される、(2)2009年度春期から新試験制度に切り替えるが、初級システムアドミニストレータ試験(AD)のみ同年春期まで継続実施、(3)2011年度をめどにペーパー試験からCBT(Computer Based Testing)方式に変更する、(4)ITスキル標準(ITSS)、組み込みスキル標準(ETSS)、情報システムユーザースキル標準(UISS)との整合性を図るため知識項目を変更し、特に組み込みシステムについて出題範囲を広げる、という4点を挙げた。

最終報告書の内容を説明する川口情報処理技術者試験センター長 最終報告書の内容を説明する川口情報処理技術者試験センター長(右)

 最終報告書を作成するにあたり、個人や団体からパブリックコメントを求めたところ(総数270件)、新制度で導入する、ITに携わる職業で共通的に求められる基礎知識を問う「ITパスポート試験(IP)」と、現行のADとの対応にかんする意見が最も多かったと、情報処理技術者試験センター長の川口修氏は説明した。ADは大学や専門学校だけでなく、多くの高等学校もカリキュラムに取り入れており、ADの実施延長の理由について「高等学校からのニーズが高かったため」と明かした。

新試験と現行試験の体系図 新試験と現行試験の体系図(同社サイトから)

 大幅な制度変更は、2001年以来となる。新制度の大きな特徴は、ADを廃止しそれに相当するIPを設置したことだ。IPについては、今後情報処理技術者試験の中核にしたい考えだ。川口氏は、もはやITはすべての人にとって重要であり、「この試験によってITの基礎知識やスキルを身につけることができる」と意気込んだ。

 組み込みシステム分野の強化については、「日本の国際的な競争力向上のために重要」(川口氏)としている。

 IPAは、情報処理技術者試験を将来的にアジアで標準的なIT試験にする方針。近年、オフショア開発などが盛んになり、ますます共通のITスキルが求められる。既にインド、中国、韓国、シンガポール、台湾の試験と相互認定できるほか、試験制度のないフィリピン、タイ、ベトナム、ミャンマー、マレーシア、モンゴルについては、日本の試験制度をベースに問題制作などを支援している。

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