ニュース
» 2008年02月08日 11時56分 UPDATE

Ruby.NETプロジェクトのリーダーがMSを支持 (1/2)

「Ruby.NET」プロジェクトのリーダーが「IronRuby」への支持を表明したが、すべての支援者がこの動きに賛成しているわけではない。

[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

 Ruby言語の.NETプラットフォーム用のインプリメンテーションの開発を目指した2つの取り組みが1つに融合しようとしているが、状況はまだ流動的だ。

 オーストラリアのブリズベンにあるクイーンズランド工科大学の講師でRuby.NETプロジェクトのリーダーを務めるウェイン・ケリー氏によると、同じ目標を追いかけ続けるのではなく、MicrosoftのIronRubyインプリメンテーションに対する取り組みに再び照準を絞るつもりだという。

 しかしRuby.NETプロジェクトの支援者の中には、IronRubyの開発中は同プロジェクトを「踏み石」として残しておくべきだと考えている人もいる。

 ワシントン州レドモンドにあるMicrosoftキャンパスで開催された「Lang.NET」カンファレンスで1月29日にRuby.NETプロジェクトの進行状況について講演を行ったケリー氏は2月4日、IronRubyプロジェクトをサポートするつもりだと表明した。

 IronRubyプロジェクトのリーダーを務めるMicrosoft技術者のジョン・ラム氏は2月5日付のブログ記事の中で、「ウェインを暖かく迎え入れるとともに、われわれのオープンソースプロジェクトに加わってIronRubyの開発に携わりたいというすべての人を歓迎する。Microsoft ResearchはRuby.NETの開発に資金を提供し、同プロジェクトのパーサはIronRubyにも採用された。これは、Gardens Point Parser Generatorの開発でウェインが素晴らしい仕事をしたおかげだ」と述べている。

 一方、ケリー氏は2月4日遅くにRuby.NET Compiler Discussionグループに投稿した電子メールの中で、Ruby.NET開発の取り組みを継続する必要性を感じないと述べた。「MicrosoftのDLR(Dynamic Language Runtime)が存続するのは明白であるからだ。DLRはMicrosoftプラットフォームでさらに重要な部分になりつつある。また、Ruby.NETで業務品質のパフォーマンスを達成するには、DLRに相当するものを一から開発する(あるいは採用する)必要があると考えている。もしRuby.NETプロジェクトを今日からスタートするのであれば、DLRを利用しない手はない」。

 Ruby.NETは、Microsoftから資金提供を受けた研究プロジェクトとしてスタートした。MicrosoftのCLI(Common Language Infrastructure)をベースとしたRubyインプリメンテーションを開発するのが目的だ。同プロジェクトは昨年、最初のβ版をリリースした。ケリー氏によると、開発チームはこの技術の製品版のリリースの提供に関して自信を感じ始めていたという。「だが、昨年のIronRubyのリリースで、われわれはこの暗黙の目標に対する疑問を抱くようになった。しかし、IronRubyプロジェクトとDLRが成功するかどうか分からなかったので、あの段階ではRuby.NETプロジェクトを継続することに決めた」と同氏は説明する。

 「しかし先週、Lang.NET Symposiumにおいて、わたしはRuby.NETプロジェクトでの取り組みを紹介する一方で、IronRubyプロジェクトの進行状況およびDLRの仕組みについて詳しく知る機会を得た」とケリー氏は電子メールで述べている。「Ruby.NETは当初、IronRubyプロジェクトよりも順調な滑り出しだった。しかしIronRubyがRuby.NETのパーサとスキャナを統合し、DLRを利用するようになった今、IronRubyの方が.NETプラットフォーム用の業務品質のRubyインプリメンテーションとして成功する可能性が高いとわたしは考えている。最終的には、.NET用に2種類のRubyインプリメンテーションは必要ないと考える。そうだとすれば、同じ目標を追求するという無益な取り組みで開発リソースを無駄にすべきではない」

 「このため、われわれ(Ruby.NETコミュニティー)は、Ruby.NETで得た経験を生かしてIronRubyとDLRプロジェクトに貢献することによって最大のインパクトを与えることができると考えている」(ケリー氏)

       1|2 次のページへ

Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.

ピックアップコンテンツ

- PR -

注目のテーマ