ジュニパー、仮想化技術などに対応したイーサネットスイッチを発表

ジュニパーネットワークスは、仮想化技術などに対応した企業向けイーサネットスイッチ「EXシリーズ」の3製品を発表した。

» 2008年02月15日 01時19分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 ジュニパーネットワークスは2月14日、企業向けイーサネットスイッチ製品「EXシリーズ」を発表した。3月中旬から順次発売する。

 新製品は、同社初のイーサネットスイッチとして自社開発された。スタンドアロン型の「EX 3200」、仮想化シャーシ技術対応の「同4200」、テラビットクラスの処理に対応した「同8200」の3モデルをラインアップする。

EX 3200(右)と同4200

 EX 3200および同4200は、10/100/1000BASE-Tの24ポートまたは48ポート搭載の2機種が用意されている。PoE(Power over Ethernet)に対応し、IP電話機や無線LANアクセスポイント製品を利用できる。1Gbおよび10GbEのアップリンクモジュールを搭載でき、ほかのスイッチやルータと高速で接続することができる。

 同4200は、「バーチャルシャーシ」と呼ばれる仮想化技術に対応する。同技術は、複数台の物理スイッチを1台の論理スイッチとして仮想的に利用するスタッキング技術とは異なり、拡張ツールの「Virtual Chassis Extender Port」を利用すれば、離れた場所にある物理スイッチともシステムを構成できるという。また、ノンストップルーティング(NSR)やIn Service Software Upgrade(ISSU)の無停止運用機能もサポートを予定している。

 同8200は、1.6テラビットクラスの処理能力を持つ8スロットタイプと3.2テラビットクラスの処理能力を持つ16スロットタイプの2機種が用意される。8スロットタイプでは10GbEを最大64ポート、16スロットタイプでは最大128ポートをサポートする。

大須賀氏

 大須賀雅憲代表取締役は、「現在のネットワークには100GbEクラスの大規模トラフィックに対応できるだけでなく、無停止でシステムを増強できる信頼性が求められる。こうしたニーズに対応するため、新製品は自社開発にこだわった」と話した。

 参考価格は、EX 3200が72万円から、同4200が114万円から。いずれも3月中旬から出荷を開始する。同8200は2008年第4四半期の発売を予定している。

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