食の安全を実現、タカキベーカリーがウルシステムズのソフトで新EDI構築

ウルシステムズはパン製造業のタカキベーカリーの流通ビジネスメッセージ標準に対応したEDIシステム環境を約2カ月で構築し、実稼働させたと発表した。

» 2008年02月27日 12時12分 公開
[ITmedia]

 ウルシステムズは2月26日、パン製造業のタカキベーカリーの流通ビジネスメッセージ標準(流通BMS)に対応したEDIシステム環境を約2カ月で構築し、実稼働させたと発表した。タカキベーカリーは、産地偽装や消費期限の改ざんなどにより、食の安全、安心へのニーズが高まる中、消費者が安心して食べられるパンの製造に取り組む。

 タカキベーカリーは、食の安全を担保するためにはトレーサビリティ基盤の強化が必要と判断した。取引先によって異なるシステム環境が必要な従来のJCA手順では、増加する取引先企業数やデータ量に伴い開発・管理コストが増加してしまうという課題があった。

既存システムでは取引先企業ごとに開発が必要だったが、新システムでは一元的に管理できる

 新システムとして、ウルシステムズの流通BMS対応ソフトウェア「UMLaut(ウムラウト)/J-XML」を全面採用した。ウルシステムズは、UMLaut/J-XMLの大手企業への導入実績をベースに、構築プロジェクト開始から約2カ月でシステム環境を構築した。2008年1月には大手小売業を中心とした取引先との流通BMSによる接続を開始、本稼働させた。従来のJCA手順による受発注基盤へのリスクを軽減し、食の安全と安心を担保できるシステム環境基盤を整備できたとしている。

 タカキベーカリーは、年度内にもさらに数社との接続を開始し、通信やメンテナンスに必要なコストを削減する。

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