高速データベースと柔軟性の高いAPIにより、Webビジネスコンセプトに柔軟に対応し、戦略的なビジネス展開に繋がるツール顧客の行動を捉え、ビジネス施策に生かすオーリック・システムズ

モバイルの利用者増により、顧客の行動パターンは、PC/モバイルに大きな差異が生まれている。RTシリーズによって、来訪者のニーズを把握することが、どのような効果を生んでいるのか?

» 2008年03月03日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
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 昨今、インターネットを利用する顧客の行動様式の多様化が、多く語られている。

顧客の行動パターンを知ると見えてくるもの

 朝は通勤、通学時にモバイルに来たメールからキャンペーンを知り、モバイルサイトで概要を知る。昼はPCでキャンペーンの内容を確認した上で、お気に入りに登録。夕方、モバイルでお気に入りの商品を選定し、夜には自宅のPCで選定した商品を吟味して購入をする。といったライフスタイルに沿ったガジェットの利用もその1つだ。

 実際は通勤、通学時にはメールよりも雑誌や交通広告の方が、出社、登校後に話題となり、コンバージョンが上がるケースもある。PC、モバイルにおける顧客行動を分析することができてこそ、企業のWebビジネス戦略を顧客の行動傾向に合わせて行い、効果につなげることができる。

 ページごとのアクセス数や到達数を計測するのではなく、個々のアクセスの行動遷移を知ることで、見えてくる情報の価値は非常に高い。

 「顧客が何を求めているのかを正確に把握する」ことが重要であり、顧客とのコミュニケーションが重要なポイントとなることは語られているものの、Webビジネスにおいては、サイトを構築する時点で顧客とのコミュニケーション手法を見失っていたり、コンテンツが集客口化してしまって、来訪した後のコミュニケーションが不十分なケースも多々見受けられる。

 Webサイトのコンセプトや、顧客とのコミュニケーションを行うにあたって、“何を知ることが最善策であり、何を導き出すべきなのか”を把握できている企業は少ないのではないだろうか。

 オーリック・システムズでは、独自の高速データベースによって、大量のアクセスデータも直観的に解析データを抽出し分析を行うことが可能であり、リアルタイムに今動いている顧客の行動を把握できることについても、PCサイト/モバイルサイト双方の行動把握において高い評価を得ている。

 また、柔軟性の高いAPI(Application Program Interface)※1によって、基幹データによる売上情報とWebアクセス解析のデータ連携や、商品情報とWebの商品IDとの紐付けといった、広告出稿データとの連携だけではないCRMソリューションなどとの連携も実現している。

※1 RTシリーズ購入者は、RTシリーズで取得したデータを自由に呼び出し、再加工を行うことが可能

米国で起業した日本人社長による、日米市場を捉える企業

 1996年米国カリフォルニア州パサデナにAuriQ Systemsは設立された。

 設立当初は大規模データベースのシステム構築やコンサルティングを業務としており、システム構築コンサルタントとして、FBIの指紋データベースの構築などをてがけてきた。

 その後、インターネットは急速な拡大に伴い、通信の基盤として使われるようになった。その上で、データをインテリジェント化して活用することをコンセプトとして開発されたものが、Webサイトのアクセスログを解析する現在のRTシリーズのベースとなった。

 日本のオーリック・システムズは2002年4月に設立され、社長の幾留浩一郎氏は現在も米国と日本を行き来している。「米国の動向を意識しながらも、日本固有のマーケット事情に精通し、培った経験と実績を製品の開発、販売に生かしている」と、同社管理部、広報マーケティンググループの伊藤氏は語る。

 日本においては米国とは比較にならないほど、モバイルビジネスにおいて先を行っている。メールや着メロ、ゲームなどエンタテイメント用途のみならず、財布や定期券に相当するサービスまで個人向けサービスは多種多様であり、グループウェアの接続や在庫データの確認など企業が業務に使用するケースなども含めると、その形態は世界的にみても先進的といえる。しかしその一方で、キャリアごとに使われている技術の差異や、日本が先行してしまっている技術も多く存在することが、モバイルサイトのWebマーケティングの困難さにつながっているといっても過言ではないだろう。

 オーリック・システムズの解析ツール「RTシリーズ」は、長年培ってきた独自高速データベース技術を最大限に生かすことによって、パケットキャプチャリング方式を高い安定性と性能で提供している。

 パケットキャプチャリング方式の利点として、PCサイト、モバイルサイトを1つの解析ツールで一元的に分析できる点がある。また、それだけでなく、ゲーム端末やIPTVなどからのアクセス、動的に生成されるページや、決済ページなど、通常ログに残らないページの分析や、Flash、動画、ワンセグなどの分析といった、インタラクティブ、かつエンタテイメント性の高いコンテンツの解析にも適していることも挙げられる。

 ログ型の解析ツールや、タグ型の解析ツールの場合、PCサイトとモバイルサイトを1つのツールで分析するとなると、Webサーバに新たな仕組みを組み込んだり、Webサイトへ手を入れる必要があるなど、サービスそのものの安定運用におけるリスクが高まり、リソースも必要となってしまう。アクセス解析を行うために、サービスにリスクが発生するという本末転倒な状況はビジネスにとって問題だろう。

 オーリック・システムズのRTシリーズ、「RTmetrics ®」「RTbandwidth ®」は、技術的な先進性と国内260社を優に超える実績において、最小限のビジネスリスクとトータルコストを意識し、PCとモバイルのアクセス解析を実現できていることが、導入企業から高い評価を得ている理由だ。

直観的な分析で担当者の悩みを解消

 従来のアクセス解析ツールの利用法として、企業にとって望ましいシナリオを設定し、来訪者をいかに誘導してコンバージョン(購買/資料請求/お問い合わせ/会員登録などのマーケティングゴール)を高めるかといった導線設計を重視したサイト戦略や、とにかくため込んだデータから、次の一手に最適な施策を導き出すための情報を引き出すといった手法が採られている。

 しかし、昨今の市場や消費者の興味の変化が激しい状況で、施策を行うにあたっての多岐にわたるソリューションを判定することは非常に重要である。だが、設定に要するリソースや、抽出のためのリソースが影響し、的確な施策につなげるマーケティングスパイラルとなっていない状況が見受けられる。

 アクセス解析における問題点として、マーケティングスパイラルといったワークメジャメントのみでなく、分析指標に関する悩みも挙げられる。

 その点、RTシリーズはユニークユーザーについて、個々のWebビジネスコンセプトに合わせた解析ができるといった高い柔軟性が評価されている。

 ブラウザのクッキーを基準としたユニークユーザー判定だけではなく、Webビジネスにおいて使用されている会員IDやパラメーターなどのセッション情報を組み合わせ分析ができることで、ログイン前の状態でどのようにサイトを動き、どのページでログインを行い、どのページで離脱したかといった一連の動きを知ることも容易だ。

 また、パケットキャプチャリング方式のメリットの一つであるポストデータの解析によって、サイト内検索ボックスによる検索ワードのランキング集計や、カートに投げ込まれた商品名、価格のデータから、人気アイテムランキングをリアルタイムにWebサイトへ反映させるなど、APIによるデータの活用法にも柔軟性が高い。

 RTシリーズでは、インタラクティブかつ高速なアクセス解析を実現させることで、どこから来訪者がやってきて、サイト内でどのような行動を行っているのかといった情報から、ロイヤリティーの高い顧客を確定し、コンバージョン向上やマーケティング戦略までをつなげる理想的なマーケティングスパイラルを可能にする。

来訪者の行動から施策へのスピードが重要

 マーケティングスパイラルに解析データが利用されていない場合、消費者行動の変化が激しい昨今においては、Webサイトの効果や次の施策に対して、ロイヤリティーの高い来訪者を的確に捉えることは困難である。

 例えば、あるeコマースサイトの購買フローにおいては、Web上で一連の遷移における個々の来訪者の動きを把握することで、コンバージョン結果に大きな差が生まれた。

 個別のページのアクセス数だけを分析する限りでは、カートから入金方法選定では数が変わらないものの、入金方法選定と、配送方法指定でのPV数が激減していることしか分からないため、入金方法のバリエーションが足りないのではないか、代引きや使えるカード会社も増やすべきではないか、配送方法は時間指定ができるようにした方が良いのではないかなどといった、主観的な意見に陥ってしまっていた。

 しかし、実際に個々の来訪者の動きを分析したところ、カートから入金方法選定の間を行き来し離脱するケースや、入金方法選定と配送方法指定の間を行き来した上で離脱しているケースが多いことが判明した。ユーザビリティーが悪いのではないか? といった予測が立ったのだ。

 さらに、購買完了に至っている来訪者はどのようなフローで至っているのかを分析すると、やはりそれぞれの箇所で行き来していることが分かり、来訪者の行動遷移を把握することで、客観的な情報を得ることができた。その結果、ユーザビリティーの改善といった施策を打つ判断を下すことができたのだ。

 この判断によって、機能増強やサービス増強といったコストを掛けることなく、ユーザビリティー向上でコンバージョンを上げることに成功した。

 ほかにも、トップページで使われているFlashで、多量の情報をインタラクティブに伝えることができても、実際はFlashをクリックして個別のコンテンツに移動するケースよりも、テキストリンクや、サイト内検索などで別ページへ流入し、その後Flash内で紹介しているコンテンツへ到達しているケースが多いとしよう。その場合、各ページのPV数のみではFlashの効果のほどがあいまいになってしまう。

 Webサイトのコンセプトや、来訪者の特性に合わせたFlashの活用によって、トップページでの情報の伝え方について試行錯誤し的確な改善を選択できる点も、重要なことだと言えるだろう。

導入企業とともに成長する「RTmetrics ®」「RTbandwidth ®」

 昨年発表した「Advanced Analytics Module」も着実に導入企業を増やしており、基幹データとの連携や、One to Oneマーケティングの実現例も増えてきている。

 情報は、つながっていくことで次のビジネスにおいて正確な施策の判断を行う源となる。

 Webビジネスにおいての成長は、顧客とともにトランザクションの増加を目指していくことといえるが、トランザクションが増加しても、ストレス無く情報をトラッキングし、安定したマーケティングスパイラルを実現する環境を提供することも重要である、とオーリック・システムズは語る。

 RTシリーズは、エンジンのみならず、集計リポートをほかの情報とつなげるためのAPI、また直観的な分析を可能にするユーザインタフェースやリポートテンプレートの改良を重ね、導入企業のニーズに応え続けている。RTシリーズを設置できない環境に対してはJavaScriptタグによる集計も可能とし、さらにアクセス解析が困難な環境については、ログデータをRTシリーズのデータに変換するソリューションを提供するなど、今後も増加するさまざまな技術、ソリューションの課題にチャレンジし続けていくという。

 オーリック・システムズは、アクセス解析を検討している企業のコンサルティングや「RTmetrics ®」「RTbandwidth ®」の導入支援はもとより、昨年から毎月行っている定期的な導入企業事例セミナー、導入企業を対象としたワークショップなどにも力を入れている。それにより、導入企業の声を聞き、製品に生かし、成長をし続けるという。

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提供:オーリック・システムズ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2008年3月16日