Webアクセス解析にもサービス連携――RTmetricsに新たなオプション

オーリックシステムズは、Webアクセス解析ソフト「RTmetrics」に新たなオプションを発表した。CRMなどの外部システムと連携し、従来までは追尾が困難だったオンラインとオフラインのつながりを把握可能にするという。

» 2007年04月18日 13時21分 公開
[ITmedia]

 Web解析ソフトウェアを販売するオーリックシステムズは、PCだけでなく、ケータイからのアクセス解析にも特化された製品「RTmetrics」の新たなオプションを発表した。

 発表されたオプション「Advanced Analytic Module」は、4月26日に販売開始。同社、および販売パートナ経由で5月8日からの出荷開始予定となっている。価格は900万円から。

 この製品発表において同社からのコメントでは、「ECサイトに限らず、Webサイトをマーケティング活動に活用する企業が増加しています。しかし、従来からの企業にとって望ましいシナリオ設定による、来訪者誘導のコンバージョン重視のWebサイト戦略では難しい面も見えてきています。今日のように市場や消費者・顧客の興味の変化が激しい環境下においては、戦略構築に何カ月も要することで、多くの企業が機会を逸してしまっています」と語られている。

 「Advanced Analytic Module」によって実現される大きな特徴となるのは、APIのサポート。これにより、CRM/SFA/ERPなどの外部ソリューションとの連携が実現でき、従来とは異なるマーケティング視点での解析が可能となる。

 「例えば、入り口ページと想定していたページ以外の流入元からのユーザ行動パターンも把握でき、サイト全体に網を張った状態を作り上げることが可能です。これにより、いっそう戦略的な施策を講じることができるのです」(同社)。

 従来のWebアクセス解析であれば、アクセスログを元とした分析となるため、製品の問い合わせや実際に購入し、その後の口コミなどで製品購入へと至ったなど、ログだけでは判断ができないものも多い。同社ではこの点に注目し、「Advanced Analytic Module」で実現したという。

 なお、本体となるソフトウェア「RTmetrics」は、ネットワークに流れるパケット情報を取得するパケットキャプチャ型のツール。国内9000社以上で利用されている実績を持つ。また、サイト訪問者の識別情報取得が困難とされるケータイサイトでも効力を発揮し、特別なアプリケーション開発やサイト自体のHTMLに変更を加える必要なく、PCサイトと同様にアクセス解析可能となっている。

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