前述した通り、数字の名前がついているディレクトリは実行中の各プロセスを表わしている。プロセスが終了すれば、そのプロセスの/proc内のディレクトリは自動的に削除される。ディレクトリが/procディレクトリ内に存在している間に確認してみると、以下のようなさまざまなファイルがあることが分かる。
attr cpuset fdinfo mountstats stat
auxv cwd loginuid oom_adj statm
clear_refs environ maps oom_score status
cmdline exe mem root task
coredump_filter fd mounts smaps wchan
以下に主なファイル/ディレクトリを挙げる。
以上のようなファイルを利用すれば、さまざまなスクリプトを書くこともできる。例えばゾンビプロセスを探し出したい場合には、数字の名前がついた各ディレクトリの/statusファイルの中に「(Z) Zombie」という表示があるかどうかを確認すればよい。同様に以前、あるプログラムが実行中なのかどうかを知る必要があったのだが、その際には/cmdlineファイルの中に目的の文字列があるかどうかを調べることで確認できた(ただしこのことはpsコマンドの出力からも知ることができる)。さらに言えば、もっと見かけのよいtopを作りたいという場合にも、必要な情報はすべてそろっている。
Copyright © 2010 OSDN Corporation, All Rights Reserved.