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» 2008年03月06日 14時26分 UPDATE

PHP開発者が注目する「Zend Studio for Eclipse」日本語版が来月リリース

Zend Studio for Eclipse日本語版の発売が来月に迫った。ベースプラットフォームとしてEclipseを採用したZend Studio。PDTとの機能の違いがPHP開発者にどの程度受け入れられるかが注目される。

[西尾泰三,ITmedia]

 1月にリリースされた「Zend Studio for Eclipse」。その日本語版が来月上旬にいよいよリリースされる。ベースプラットフォームとしてEclipseを採用したZend Studioについて、ゼンド・ジャパンが記者説明会を開催した。

tnfig2.jpg 佐藤氏。PHPの市場が拡大することで、開発案件などの拡大が期待できる。パッケージ販売ではなく、システムインテグレーションなどの事業にシフトしたい考えが見て取れる

 Zend Studio for Eclipseでは、Eclipseをベースプラットフォームとしていることで、PHPだけでなく、JavaScriptやAJAX、Ruby on Railsなどのプロジェクトを切り替えながら利用できるようになった。日本語化はもちろん、HTML WYSIWYGエディタや複数プロジェクトの同時起動をはじめ、「新機能・機能強化を大小41個追加した」(ゼンド・ジャパン取締役ゼンド製品事業部の佐藤栄一氏)というだけあって、使い勝手をレビューした記事でも高い評価を得ている。

zend_fig2.jpg Zend Studio for Eclipse。PDT以上に使い勝手を高めている。普及の鍵は価格か(画面は英語版)

 Eclipseには、すでにPHP開発を行うためのプラグインとしてPDT(PHP Development Tools)が存在している。これは、Zend Technologiesが2005年にEclipse Fondationに参加、IBMとともに提案した結果誕生したもので、2007年9月にEclipse Public Licenseの下でプラグインとして提供された。PDTとの違いはPHPUnit Testingと呼ばれるユニットテスト機能やリファクタリングなど多岐にわたる。つまり、Zend StudioはPDTの機能拡張版という位置づけを狙っていくことになると考えられる。では、Zend Studioが持つ機能が後にPDTに実装されるようなロードマップになるのかという問いに対しては、Zendに確認すると答えるにとどめた。

 佐藤氏は、日本のトラフィック上位20サイトのうち、少なくとも一部でPHPを使用しているのが12サイトに上ること、さらにPerlやPython、Rubyといったほかのプログラム言語とのトレンド傾向などを挙げ、今後もPHPを利用したサイトは増えるという認識を示した。加えて、EclipseベースとなったZend Studioによって、より多くのユーザーがPHP開発に参加すれば、PHPの市場はさらに拡大していくであろうという見通しを述べた。

tnfig1.jpg Google Trendによるトレンド比較。画像は日本でのトレンドだが、グレーバルでもPHPはほかの言語を大きく引き離していると佐藤氏は話す

 価格については、3万9800円となっており、そのほかにアカデミックライセンス(2万円)が用意される。既存ユーザーの扱いについては、Zend Studio 5.1/5.2のユーザーは2万円、Zend Studio 5.5のユーザーは無償でアップグレードできる。なお、Zend Studio for Eclipseのユーザーであれば、Zend Studio 5.5を利用できるある種のダウングレードも許可されている。起動までの時間やデータベース接続にJDBCドライバを用いる点など細かな部分でZend Studio for Eclipseになじめない層を考慮しての措置だ。

 注意したいのは、Zend Studio for EclipseはEclipseも含めたインストーラとして提供される点だ。プラグインの部分だけが提供される予定は現時点では未定としている。

 また、「Zend Studio for Eclipseでは(従来のように)パッケージが存在しない。ライセンス証書が送付されるだけ」と佐藤氏は話す。今回、1年間無償のアップグレード権が付属する年間ライセンス制を導入しており、2年目以降の価格については、「3万円前後を予定」(佐藤氏)と述べた。

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