携帯電話会社の管理上の抜け穴を突いて、ネット広告会社が大量の迷惑メールを送信した。
中国でこのほど、2億人の携帯電話ユーザーへショートメッセージによる迷惑メールが大量に送信され、携帯電話事業者の中国移動(China Mobile)が謝罪した。同国発の報道を引用してセキュリティ企業のSophosが伝えた。
それによると、China Mobileの管理上の抜け穴を突いて、ネット広告会社7社が2億人以上のユーザーにあててSMSで迷惑メールを送信した。7社の中には米NASDAQ上場企業のFocus Mediaも含まれていた。
中国の携帯電話利用者は5億5500万人といわれ、企業の間でユーザーの個人情報が取引されることも頻繁にあるとSophosは指摘する。
しかし携帯電話へのスパムメール送信は許されることではなく、中国はほかの国にならって明白なスパムメール規制を設けるべきだとSophosは提言している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.