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「次世代」は幻想か:

NGNは情報通信革命のジャンヌダルクではない (1/4)

NGNがいよいよ始まろうとしている。2月27日にNTTがサービスのイメージを一部明らかにしたものの、「幻想が崩れた日」になってしまった印象を持つ人もいる。NGNの実態はどんなものなのかを解き明かしてみたい。
2008年03月25日 08時00分 更新

 2月27日、NTT東日本、NTT西日本から「次世代ネットワーク(NGN)商用サービスの提供に向けた検討状況」というニュースリリースが出され、ベールに包まれたNGNのサービスのイメージが一部明らかになった。同リリースでは、NGN商用サービスの名称が「フレッツ光ネクスト」となること、料金はQoS機能が付加され既存サービスと同水準の料金に設定されること、さらに商用サービスの開始時期やエリア展開も公表された。

NGNの幻想が崩れた日

 サービスイメージについて、NTT西日本のPDF参考資料でのみ提供され、1)QoS機能がついた光伝送サービス、2)ハイビジョンクラスのテレビ電話、3)地上デジタル放送IP再送信サービス、4)高セキュリティのビジネス向けWANサービスが図で紹介されている。

ericngn.jpg NTT西日本のニュースリリースより抜粋

 さて反応はというと、まさに「NGNの幻想が崩れた日」になったのではないだろうか。IP再送信やハイビジョンでのテレビ電話などは「技術屋」の視点から見れば興味深いかもしれないが、一般的な視点からピンとくるものはないからだ。

 「NGNって大したことないな」「期待はずれ」「結局フレッツなのか……」という声があった。さらにエスカレートして「NGNは使えない、欠点だらけだ」などネガティブなコメントも多く聞かれた。

 このコラムを読んでいる読者の中にも同様に、NTTの発表したNGNに失望した人もいるのではないだろうか。

 思えばNTTがNGNを経営戦略として発表したのが2004年。それからというもの「NGNは電話の歴史を変える130年来の大変革」「NGNによるユビキタス社会の実現」「NGNがICT革命を引き起こす」といった曖昧な表現で、過剰なイメージを膨らませてきた。

何故ここまでNGNが幻想化されたのか

 NGNが幻想と化したのはなぜか。まず言えるのは、ネットワークに対する理解が一般的に低い点を挙げられよう。ネットワークに関わるキーワードはかなり浸透しているものの、実はよく分かっていないのが現状だ。例えば、この3つの質問に答えられるだろうか?

  •  1) NGNは次世代インターネットだ
  •  2) NGNの登場でFMC (Fixed Mobile Convergence)サービスが可能になる
  •  3) NGNでなければIP放送はできない

 答えは、全部×。

 一般的な知識不足に加え、NGNの分かりにくさや誤解は、NGNというサービスの提供範囲が既存のネットワークサービスを超えていることにも原因がある。

 まずは次ページの図を見てもらいたい。NGNの分かりにくさは、不確定要素の多い「広義のNGN」についての議論が中心に展開される点に問題がある。

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[エリック 松永,ITmedia]

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