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» 2008年03月28日 18時46分 UPDATE

オルタナブログ通信:混迷政局、春の陣! 迷走国会の行方を制するのは誰か? (1/2)

花粉症に苦しむ人が増える季節、国会は混迷していた。海外からはJAPAiNとやゆされ、ドル安に引きずられる形での円高が続く――ITに関する時事ネタなどを、オルタナブロガーたちは追いかけていく。

[森川拓男,ITmedia]

花粉症と花見

 この時期、花粉症の筆者にとって外出するときに欠かすことができないのが、マスクだ。それでも目はかゆくなって涙は出るし、とにかくつらい。先日のニュースでは、花粉症は深夜でも多く飛散することがあるという調査結果が報道されるなど、まだしばらくは我慢の季節が続くようだ。

 そんな花粉症の様を、あの「初音ミク」が歌っているという。松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」花粉症のつらさを初音ミクがうたってるで紹介されているのだが、初音ミクに限らず、いろいろなアーティストが花粉症を題材にした曲を歌っているようだ。せめて歌うことで紛らしてしまおうということか。

 西脇資哲(Waki)氏「IT世界の車窓から」は、結構危険だけど万全な花粉症対策@大阪という、なかなか興味深い記事を投稿していた。確かに、「危険」な対処法かもしれないが、手っ取り早いのだろう。どうやら、この対処法は筆者には向かない模様。読者はどうだろうか。

 そして、そろそろ花見の季節。といっても、花粉症の筆者にとっては、屋外での宴会はあまり好ましくない。ずいぶん長いこと花見に参加していなかったが、小林啓倫氏「シロクマ日報」今年は「エコ花見」でという投稿が目に付いた。

 これは、エコにつながる新しい花見。花粉に悩まされることなく、大量のゴミなどを公園などにまき散らすことなく、楽しい花見を。今年はエコ花見というのもよいかもしれない。

年度末は投稿も減る?

 日々、ITにまつわる話題などを150組を超えるオルタナティブ・ブロガーが、独自の観点から発信しているのが、アイティメディアのビジネス・ブログメディア「オルタナティブ・ブログ」だ。この投稿の中から、筆者の視点で話題をピックアップし、読者へとナビゲーションする目的で連載しているのが、「オルタナブログ通信」である。

 今回は、3月13日から19日にかけて投稿された180余りの中から、冒頭で触れた「花粉症と花見」のほか、「JAPAiN」「良い模倣、悪い模倣」「ネット法」「肥満」「アーサー・C・クラーク」などといったキーワードに注目した。読者が「オルタナティブ・ブログ」を読む際の参考にしてほしいと思う。

graph20080320.gif 3月13日〜3月19日を最新としたオルタナティブ・ブログのステータス

 例によって、3月13日〜3月19日を最新(3月2週)とした、オルタナティブ・ブログの可視化グラフを見ていただいたが、ここに来て投稿総数が微妙に減少傾向にある。やはり年度末ということもあり、ブログに割く時間が減少傾向にあるのだろうか。投稿されたブログ数自体は、ほぼ横並びであること、そして1つのみの投稿は減っているが、4つ以上の投稿をされたブログに変化がないことからも、その傾向が見て取れる。第3週以降がどうなるか、注目したい。

 今回は、アガトン、代表取締役の安田正義氏「未来志向のトライ&エラー」が、新たなブロガーとして参加しており、今後に期待が高まる。

 ここで3月10日〜3月16日の週間アクセスランキングから、注目点をピックアップしてみよう。

 1位には、やはりというか前回取り上げた事例に関連した、amazon「ウィッシュリスト」は「ほしい物リスト」へ(発想七日!)が入った。読者の注目が高いことがうかがえる。amazonで在庫が少なくなると何が起きるか(発想七日!)も、そのつながりで読まれたのだろうか、4位に入っていた。

 また、「初音ミク」に関した話題で、MikuMikuDance作者に寄付したい件について(栗原潔のテクノロジー時評Ver2)が2位にランクイン。また、10位に初音ミク英語サイトができてた(CloseBox and OpenPod)が入っており、初音ミクも周辺へと興味の範囲が広がってきているのが分かる。

 そして、3月19日にようやく条文修正が行われた、mixiの利用規約改訂問題とリンクする他のSNSの利用規約はどうなっているか (栗原潔のテクノロジー時評Ver2)が9位にランクインした。なお、このmixi規約改訂に関しては、次回のオルタナブログ通信で取り上げる予定だ。

 さて、3月13日〜3月19日にオルタナブロガーが着目したのはどのような話題だったのだろうか。

「JAPAiN」の行方

 最近の国会は迷走している。これは、「ねじれ国会」であることから起きているのだが、問題は「ねじれ国会」そのものではなく、個々の議員の姿勢、何より政府与党にあるといってよいだろう。それを如実に表したのは、ついに総裁不在という事態になってしまった日銀総裁人事だ。

 山本哲也氏「歌は世につれ」日銀総裁人事でも指摘されているが、総裁の任期切れは就任時に分かっていたはずだ。そして、参院選の結果を受けて「ねじれ国会」になったのは昨日今日のことではない。ならば、その間にあらゆることを想定して総裁候補を考えるのが政府与党の責任であろう。民主党を始めとする野党は、この点に関して主張を変えていなかったのだから。

 これを政争の具にしかしていないという批判もある。永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」日銀総裁で迷走する国会や、川上暁生氏「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」政局ゲームをしているの(怒)!?、大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」我々の税金で何をやっているのかー民主党……確かにその通りだ。しかし、いちばんの問題は、役人を「使う」のではなく「使われている」政府与党にあるように感じる。

 そして、海外は厳しい目で、今の日本を見ている。永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」海外の識者は、今の日本をこう見ている(2)でも紹介されているが、「Japan」と「pain(苦痛)」を組合わせた「JAPAiN」という造語が作られているのだ。

 そして、円高ドル安、いや、ドル安に引きずられるように円高になっていく状況は、続いている。本稿が掲載されるころに改善されていればよいが、識者によっては1ドル80円台まで円高ドル安が進む可能性を示唆している。

 藤井等氏「Allegro Barbaro」円高進行、外資系マーケティングには得か否か?は、外資系の場合はどういう影響を受けるのかという視点から、この問題について考えている。企業にとっては、さまざまな要因がからんでくるため、頭が痛いことだろう。

 また逆に、今泉大輔氏「シリアルイノベーション」円高なので多少期待してUSアマゾンにトライしてみたでは、消費者の視点から円高ドル安を見ている。円高ドル安を逆手にとって、海外通販を利用したのだ。果たして、得をするのか損をするのか。なかなか興味深い。

 しかし、この状況下で日銀総裁が不在というのは、どうだろうか。国政の無策は、国内のみならず、国際的な影響も大きく与えるのだ。さらに、中国や米国など、さまざまな外交問題が噴出する中、まともな方策も示せていない。これではナメられるだけだ。

 もちろん、国政混迷の影響は、道路特定財源など、地方自治体にも大きな影響を与えている。地方自治体のトップといえば、昨年就任した宮崎県の東国原知事が注目を集めたが、今、最も注目を集めているのは就任したばかりの大阪府の橋下徹知事だろうか。しかしそれも、あまりよい意味での注目ではないのが気にかかる。小林啓倫氏「シロクマ日報」橋下知事、対立より協調をでも書かれている通りだ。ただ、この投稿ではコメント欄で興味深いやり取りも行われていて、関東に住む筆者ではうかがいしれないところも垣間見える。これからも注目していきたいと思う。

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