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» 2008年04月09日 00時00分 UPDATE

Super Review:OpenOffice.org 3.0を試してみた (1/3)

OpenOffice.org 2.4がリリースされたばかりだが、OpenOffice.org 3.0も9月にリリース予定となっている。本稿では開発版ビルドを試し、どのような新機能が追加されるのかを解説する。

[Bruce-Byfield,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

 OpenOffice.org 2.4がリリースされたばかりだが、OpenOffice.org 3.0(OOo3)もすでにフィーチャーフリーズを終えていて9月にリリース予定となっている。そこで今回OOo3にどのようなことを期待できるのかを知るために最近の開発版ビルドを試してみたところ、Base、Draw、Mathの各アプリケーションは、少なくともこれまでのところは変更はほとんどないようだった。しかしWriter、Impress、Calcといった中心的なプログラムは、長らく待たれていた新機能の幾つかが登場しつつあり、2.4リリースの大きな特徴となっているChartの改良とも相まって、ユーザービリティと機能性の両方を向上してくれそうだ。ただし、まだ十分とはいえない新機能もあった。

 OOo3開発版ビルドのパッケージはOpenOffice.orgプロジェクトのミラーサイトの/developer/DEV300_m3ディレクトリか、またはパベル・ジャニック氏のサイトからダウンロードできる。このパッケージはすでにインストールしてある別の版のOOoと並行して利用可能だが、OOo3ではほかの既存の版が読み取ることのできないOpen Document Formatのバージョン1.2を使用しているので、開発版ビルドとほかの版との間でファイルのやり取りはしないようにした方がよいだろう。また最近のビルドはかなり安定してきているが、より新しい版についても同様に安定しているとは思わない方が無難だろう。

変更点

 OOo3を起動するとまず、以前の版のように灰色の空の編集用ウインドウが開くのではなく、主なアプリケーションを起動するためのアイコンが幾つか表示される――まずにFile(ファイル)メニューを開くことを思いつかないかもしれない初心者のためにはずっと便利なデフォルト設定だ。そのほかの新機能としては、共同編集の際に自分の行った変更に対してパスワードをかけて保護できるようになったことや、ImpressとDrawからスキャナを利用可能になったことなどがある。とりわけデザイナーにとっては、PostScriptベースのOpenTypeフォントのサポートには期待が持てるところだろう。またInsert(挿入)メニューの中に改行しない空白やハイフンを挿入するための項目が追加されたので、キーボードのショートカットを覚えるのが苦手な人にとってはうれしいかもしれない。

 ワードプロセッサのWriterにも、小さいが重要な変更点が幾つかある。例えば文書を部分的に異なる言語で書く人にとって便利なこととして、これまではスペルチェックを実行すると、別言語で書いた段落はチェックされずに段落ごと飛ばされていたが、Language(言語)サブメニューから段落ごとに言語設定を変更できるようになった。

 また別の大きな変更点として相互参照機能の向上がある。これまでは参照元をハイライトして名前をつけるといった手間が掛かっていたが、その必要がなくなり、見出しやブックマークや番号のついた段落から選択することで相互参照を追加できるようになった。これによりほかのワードプロセッサと並んでWriterでも、相互参照する可能性がまさに最も高いそのような要素を簡単に指定できるようになった。ただし残念なことに相互参照の作成に必要以上の手間が掛かることは相変わらずで、参照パターン(例えば「詳しくは〜を参照」など)の保存など、作業を簡単にするための機能はまだ実現していない。

 とはいえWriterの最も重要な変更点はView(表示)→Zoom(拡大/縮小)→Columns(コラム)の追加だ。この新たな形式のビューでは、数多くのページを好きなだけ並べて表示できる。特に便利なのはBook Mode(書籍モード)で、このモードを有効にすれば、最初のページはそのページだけが右側にあり、それ以降のページは2ページずつの組で並んだ、ちょうど書籍になったときの状態で文書を表示できる。これまでにもFile(ファイル)→Page Preview(ページのプレビュー)を選択すれば2ページを組で広げた状態で表示させることはできたが、調整が必要な上、その状態では編集できなかった。しかしBook Mode(書籍モード)のおかげでデザイナーが気にしなければならない余分なことが一気に減って、文書のデザインがずっと簡単にできるようになった。

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