企業のWeb2.0支出、今後5年で46億ドルに――Forrester予測

Forresterの調査では、北米および欧州の大手企業の56%がWeb2.0を2008年の優先課題と考えている。

» 2008年04月23日 10時51分 公開
[ITmedia]

 企業がWeb2.0技術に投じる金額は今後5年間、年率43%の勢いで増え、2013年には46億ドルに達する――米Forrester Researchが4月22日、このような予測を発表した。

 Forresterの調査では、北米および欧州の大手企業の56%が、SNSやRSS、ブログ、Wiki、ポッドキャストなどのWeb2.0技術を2008年の優先課題と考えているという。また大手企業は現在、顧客対応のためのWeb2.0技術よりも社員のコラボレーションツールに費用を投じているが、このトレンドは来年には逆転する見込み。2013年には、顧客対応向けWeb2.0技術への投資が、社内コラボレーションソフトへの投資を約10億ドル上回る見通しという。

 同社は今後5年間の傾向として、エンタープライズWeb2.0ツールの市場で「コモディティ化、価格の下落、企業向けコラボレーションソフトへの統合」が起きると予想。「Web2.0技術は、企業が製品を売り込み、人員を最適化する方法に大きな効果をもたらすものの、最終的には企業構造の中に取り込まれて消えるだろう」と見ている。

 さらに、ソフトベンダーにとって重要な問題は「企業の誰がWeb2.0にお金を払うのか」だと指摘。ベンダーの課題として、IT部門がWeb2.0をセキュアでないコンシューマーレベルの技術と考えていることや、コンシューマー向けの広告付きWeb2.0ツールが『無料』を出発点としていること、レガシーソフトとの競争を挙げている。

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