Googleにパクリ疑惑?! 一般化してきたWeb2.0と、サービスに求められるものオルタナブログ通信(1/2 ページ)

次々に新しいサービスを開発し、各社との業務提携も続けるGoogle。しかしその一方で、模倣疑惑のアプリが削除された。対抗するYahoo!は、新クローラーを稼働。著作権問題、後期高齢者医療制度、聖火リレー、HD DVD――オルタナブロガーたちは、ITにまつわる時事ネタなどを、独自の観点から考察して発信している。

» 2008年04月25日 16時42分 公開
[森川拓男,ITmedia]

HD DVDプレーヤー購入者への救済策

 次世代DVD戦争は、HD DVD陣営が白旗を上げたことで、Blu-ray Disc(BD)の事実上の勝利となったことは記憶に新しい(関連記事)

 一部の量販店などで、HD DVDプレーヤー購入者への救済策が行われたのも既報の通り。その流れかどうか、米Amazonも救済策を講じたというオルタナブロガーの投稿があった。ITmedia海外速報部・広瀬麻子氏「海外速報部ログ」AmazonがHD DVD機購入者へ50ドル返金がそれで、HD DVDプレーヤー購入者に50ドルの返金をするというのだ。もちろん、広瀬氏が指摘するように、購入金額はマチマチなので、すべての購買者にとってメリットがあるかどうかは微妙だが、それでも何もないよりはマシだろうか。

 量販店ではすでにBDへと販売シフトしているが、本田雅一氏「パースペクティブ・アイ」量販店でのとある出来事に、なかなか興味深いエピソードが紹介されている。こういうケースがあるのならば、買う側もしっかりと情報収集していかないと、とあらためて感じた。

 また、量販店はメーカー希望小売り価格よりも値引きして販売するのが当たり前になっているが、同時にメーカー保証に加えて独自の保証サービスが追加された長期保証を売りにするところも増えている。このような保証があれば、仮に故障しても長期間、無償修理などが受けられて安心だと思うのがユーザー心理だ。

 しかし、だ。中村昭典氏「中村昭典の、気ままな数値解析」【1,200円】 売値よりも修理代が高いのは、世の中のせい? によると、必ずしもそうではないらしい。中村氏が利用した量販店の独自保証は、上限が購入金額だったのだ。つまり、商品を安く購入した場合、修理代金がそれを超えると差額を要求されるというわけだ。ということは、量販店の独自保障に入っていなかったら、修理に出すよりも新品の同等製品、もしくはまったく同じ新品を購入した方が安い、ということになってしまう。これは別に昨日今日で出てきた話ではないが、最近はその傾向が加速しているような気がする。

 こういう風潮に対して、鶴田裕史氏「IT業界のマーケティングを問う」からは修理よりも買い替えの風潮に危惧するという投稿がなされた。私たちは、古いものを修理して使い続けるよりも、ついつい安い新品の方へとなびいてしまいがちだ。しかしエコロジーが叫ばれる昨今、このままで良いのか、しっかりと考えていく必要がある。

オルタナティブ・ブログ事務局だよりスタート

 ITmediaのビジネス・ブログメディア「オルタナティブ・ブログ」では、ITにまつわる時事ネタなどを、150組を超えるオルタナティブ・ブロガーが、日々発信している。これら、「オルタナティブ・ブログ」への投稿の中から、筆者の視点から話題をピックアップし、読者へとナビゲーションする目的で連載しているのが、「オルタナブログ通信」である。

 今回は、4月10日から4月16日にかけて投稿された中から、冒頭で触れた「HD DVD」のほか、「Google」「Web2.0」「著作権」「後期高齢者」などのキーワードに注目してピックアップさせていただいた。読者が「オルタナティブ・ブログ」を読む際の参考にしていただければ幸いだ。

4月10日〜4月16日を最新としたオルタナティブ・ブログのステータス

 オルタナティブ・ブログの可視化グラフを見ていただきたい。4月10日から16日の1週間を最新とした、過去8週間のオルタナティブ・ブログへの投稿動向をグラフ化している。

 今回も投稿総数が微減しているが、投稿されたブログ数は、ほぼ変化がない。前回と同様に、1つのみの投稿をしたブログが、4つ以上投稿したブログを上回ったことが、この状況を作り出しているのは明白だ。今後の動向に注目したい。

 4月15日には、吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」の定期連載[定点観測]実名ブログ界の動向 2008年3月版〜実名で書くか匿名で書くかが投稿された。今回は、実名・匿名論争についての吉川氏の考えが記されており、興味深く読ませていただいた。

 さて、すでにご存じの人も多いと思うが、4月11日からオルタナティブ・ブログ運営事務局による「事務局だより」がスタートした。本記事の掲載告知も含め、オルタナティブ・ブログにまつわることが掲載されていくので、ぜひチェックしてもらいたい。なお、本ブログを担当するのは、この3月まで「ボクらの生きざまSHOW!」をやっていた、生きざま番長こと鈴木麻紀氏なので、ブロガー数の変動はない。

 ここで4月7日〜4月13日の週間アクセスランキングから、注目点をピックアップしてみたい。

 またしても栗原潔氏「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」からのランクインが目立った。ベスト10内に6本のランクインである。しかも、ベスト3を栗原氏の投稿が占めてしまった。ニコニコ動画にJASRACとの契約の細かい点について聞いてみたサウンドハウスのクレジットカード情報流出について【緊急】やはりニコ動でのJASRAC外国曲の利用はNGであった件の3本である。

 この状況の中、吉田賢治郎氏「けんじろう と コラボろう!」から、4位と5位に2本ランクインしたのは注目。悪代官の謀略メールを全社員に送ってしまった件の顛末「リコール」と、ミクシーより社内SNSなのか? だ。新年度ということもあって、読者の興味を引いたのだろうか。

 次こそは栗原氏以外のブロガーが上位に入るのか、注目したい。

 それでは、4月10日から4月16日にかけて、オルタナブロガーが注目した話題はどのようなものだったのか。幾つかのキーワードを軸に、紹介しよう。

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