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» 2008年05月01日 08時00分 UPDATE

悲しき女子ヘルプデスク物語:戻り過ぎは困るけど――わたしの心をリカバリして! (1/4)

作業ファイルを消してしまっことで負った心のダメージは、もうリカバリできない。脳を再起動して、最初から作り直すしかないのだ。

[鐙貴絵,ITmedia]

「悲しき女子ヘルプデスク物語」(再編集版)が電子書籍になりました。主要電子書店で発売中です。


 「あっ! やっちゃった?? やっちゃったよね……?(ガックリ)今日は徹夜だ……」

 と断末魔の叫びを上げた日の脱力感は、いまだに忘れない。どうしたかのって? 大事なファイルをサクッと削除してしまったのだ。

helpdesk.jpg イラスト:本橋ゆうこ

 翌日までに完成させなければならない操作マニュアルを作っていたわたし。火曜日に作業を開始し、その日は木曜日。既に3日が過ぎていた。完成へのメドがついたところで、気分転換にコーヒーを飲んでいた。

……とそのとき、ふと魔が差したのだ。

 [マイ ドキュメント]フォルダがどうも散らかっている。とりあえず保存しておいたファイルが、本来あるべきサブフォルダに入っていなかったり、不要になったファイルが散乱したりしているのだ。わたしはこういうのが、どうにも気になるタチである。そういえば年明けもそうだった。操作マニュアルはあと1時間もせずに完成するだろうし、休憩を兼ねてフォルダを整理することにした。

 思えばこれが、悪夢の始まりだった。

 「このファイルは、こっちのフォルダに。これは新しいフォルダを作って移動するでしょ。こいつは削除するでしょ」などと調子よく、フォルダを新規作成したりファイルを移動したりしていた。

 そして「これと、これと……」とCtrlキーを押しながら複数のファイルを選択し、仕上げとばかりに「削除っ」とつぶやきながら、Deleteキーを押した。

 と同時に、頭の中でだれかが「ダメ! ストップ!」と叫んだ。が、指は止まらない。コンマ数秒後には、Deleteキーをしっかり押しているわたし。

 「いま選択した中に、さっきの操作マニュアルが入っていたような……」

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