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» 2008年05月15日 14時17分 UPDATE

Wireless Enterprise Symposium 2008 Report:BlackBerryは軽快で経済的なサービス、RIMのカチ副社長

スマートフォン「BlackBerry」が日本に登場して2年近くが経過する。日本担当副社長のカチ氏に事業展開と方向性を聞いた。

[國谷武史,ITmedia]

 スマートフォン「BlackBerry」のサービスが国内で始まった2006年秋は、携帯電話市場にスマートフォンという新しいカテゴリーが誕生しつつあるタイミングだった。現在は、コンシューマーとビジネスの双方の市場でMicrosoft Windows Mobileのスマートフォンが存在感を強めつつある。ビジネス市場で対抗するBlackBerryは、どのような状況にあるのか。Research In Motion(RIM)で日本市場を担当するジョー・カチ副社長に聞いた。

ITmedia BlackBerryは欧米では以前からサービスが始まっていましたが、日本でのサービスインはやや遅い印象があります。

カチ氏 RIMでは、まず小さなことから始めて次第に大きなことをしていくという社風があります。北米や欧州も始めは小さな規模でした。欧米で自信を身に付け、アジア太平洋市場に進出できたのが2年ほど前の時期だったのです。

cacivp.jpg ジョー・カチ副社長

 また、日本の携帯電話市場は非常にコンシューマーに注力する地域です。われわれのサービスは企業ユーザーが求めるセキュリティレベルを持つ独自の形態で、一般的なスマートフォンとは競合しないものだと考えています。

ITmedia BlackBerryはMicrosoftやIBM、Novellなどの海外ではメジャーなグループウェアに対応していますが、日本独自の製品には対応しないのでしょうか。

カチ氏 まずは世界的に利用されているシステムを日本でも使えるようにローカライズしていくことが重要だと考えています。当面は電子メールを中心としたソリューションで足場を固め、徐々にさまざまなソリューションを広げていきます。端末では、新製品のBlackBerry Boldもローカライズを経てから投入したいと思います。日本市場に特化した製品展開はまだ先になるでしょう。

 日本でわれわれのサービスを利用するにはわれわれの端末を利用しなければなりませんが、海外ではSymbianやPalm、Windows Mobile端末でわれわれのサービスを利用できる「BlackBerry Connect」というものがあります。これを日本でも展開したいと考えています。

ITmedia 国内はNTTドコモにのみ対応しますが、auやソフトバンクモバイルなどほかのキャリアとの連携はしないのですか。

カチ氏 われわれは各国の代表的なキャリアと共同でサービス展開する戦略を取っています。NTTドコモとも強力なパートナーシップを結んでいます。ですが市場は絶えず変化していきますので、NTTドコモ以外のキャリアとも関係を結ぶ可能性がないわけではありません。

ITmedia 企業のモバイル活用が日本でも注目されていますが、BlackBerryの強みはどのようなものでしょうか。

カチ氏 電子メールやブラウジングについては他社よりも優れています。われわれはデータサイズを非常にコンパクトにする独自の圧縮技術を保有しており、通信コストを削減できるメリットがあります。また、アプリケーションの動作も軽快です。

 End to Endで保護されたセキュリティも非常に強固なものです。端末にも標準で強固なパーソナルウォールを内蔵し、通信自体も暗号強度が高いものを使用しており、他社よりも安全なシステムになっているといえます。

ITmedia 日本市場での当面の目標はいかがでしょうか。

カチ氏 まずはわれわれの認知度を高めるのが狙いです。直近では中堅・中小企業にもユーザーを広げていきたいですね。

 BlackBerryは、軽快で安全なシステムであることは、一度体験してもらえらえば十分に納得してもらえる自信があります。日本は多くのビジネスマンが長時間働いていますが、BlackBerryで生産性を高めてプライベートを充実したものにさせていただきたいと思います。

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