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» 2008年06月23日 19時02分 UPDATE

オルタナブログ通信:一億総カメラマン? 殺傷事件現場から無邪気に写メを送る神経とは (1/2)

6月8日、休日の秋葉原で無差別殺傷事件という惨劇が起きた。その裏でITが果たした役割とは――エコ、サマータイム、iPhone、ねじキューピー、水着問題……ITにまつわる時事ネタを、日々独自の視点から発信しているのが、オルタナブロガーなのだ。

[森川拓男,ITmedia]

サマータイムは必要か?

 サマータイム。日本では戦後のいち時期導入されたことがあるが、すぐに廃止された制度だ。それが復活の兆しを見せたのは90年代中ごろ、「省エネ」名目での再導入だった。それもやがて尻すぼみになり、実現はないだろうと思われていた。佐藤比呂志氏「隠れた財産」サマータイム導入?や、藤井等氏「Allegro Barbaro」サマータイム問題、あれッ、早出だと何が得なんだっけ...では、サマータイム導入は本当にエコに寄与するか疑問を呈している。

 また、加藤和幸氏「てくてくテクネコ」は、サマータイムに反対だと言っておきたい(前編)サマータイムに反対だと言っておきたい(後編)とで、反対する理由とITの側面から見た影響について投稿している。

新規ブロガーが一気に3人!

 160組を超えるオルタナティブ・ブロガーが、ITにまつわる時事ネタなどを日々発信しているのが、ITmediaのビジネス・ブログメディア「オルタナティブ・ブログ」だ。この「オルタナティブ・ブログ」の投稿の中から、筆者の視点で幾つかをピックアップして、読者へとナビゲーションする目的で連載しているのが、「オルタナブログ通信」である。

 今回は、6月5日〜11日にかけて投稿された中から、冒頭で取り上げた「サマータイム」のほか、「セキュリティ」「iPhone」「ねじキューピー」「水着問題」「秋葉原無差別殺傷事件」などのキーワードに注目した。読者が「オルタナティブ・ブログ」を読む際の参考にしていただければ幸いである。

 それでは例によって、オルタナティブ・ブログの可視化グラフをご覧いただきたい。

graph20080612.gif 6月5日〜6月11日を最新としたオルタナティブ・ブログのステータス

 このグラフは、6月5日〜6月11日を6月1週とした、過去8週分のオルタナティブ・ブログへの投稿状況をまとめたものである。前回に引き続きエントリー数が高い位置で安定している。4つ以上の投稿をしたブログは微減したものの、1つでも投稿したブログが増加し、結果的に総投稿数が増えたのだ。新規ブロガーの参加も続いた。

 まず、6月9日に2人のオルタナブロガーが誕生した。リッチクライアントBiz/Browserのエバンジェリスト・片貝孝夫氏「IT業界来し方行く末」はユーザー視点からのITを語り、IT人材育成をキーワードにさまざまなプロモートを行っている株式会社ビーアライブ代表取締役・米澤豊氏「亜流企画講座」は幾多の企画経験から得たノウハウを語る。そして、6月11日に参加したのが、イギリス・バーミンガムの大学院へ留学する坂庭輝美氏「イギリス大学院 留学日記」だ。それぞれ特徴のあるブロガーなので、一度みておきたい。

 さて、ここで6月2日〜6月8日の週間アクセスランキングから、注目点を振り返ってみよう。

 今回も、吉田賢治郎氏「けんじろう と コラボろう!」の「学校裏サイト」シリーズが強かった。前回は首位を明け渡したものの、再びベスト3を独占、さらにベスト10内に6投稿もランクインしているのだ。1位に輝いたのは「学校裏サイトの探し方」と「子供が相談しやすい場の作り方」。子供がいる親世代には1番気になるところのようだ。以下、2位に学校裏サイトで娘が実名で攻撃され、父としてメールを送ってみた。、3位に娘を攻撃する学校裏サイトに親としてメッセージを書いた結末、5位に娘を攻撃した学校裏サイトでの「いじめ」が解決した〜子供のネット規制は禁酒法時代の二の舞か? といった具合。さらに、Webの窓口を使い倒してみよう! が7位に、妻のチーズケーキは美味しいが、SaaS会社が買ったチーズケーキはショッパかったが10位に入っていた。学校裏サイトは注目のキーワードであるが、実の娘が攻撃対象となった吉田賢治郎氏ならではの具体的な対応の仕方が紹介されている。

 学校裏サイトシリーズに挟まれるように、ソフトバンクモバイル「iPhone」発売で気になるドコモの動向と携帯市場のビジネスモデル(『ビジネス2.0』の視点)ではiPhoneがトリガーとなってキャリア中心の垂直統合モデルから、端末メーカー中心の水平分散モデルへの移行について見識を述べている。6位にはカラオケ法理の判例が積み重なっていく(栗原潔のテクノロジー時評Ver2)、8位に週刊東洋経済連載の「次世代DVD狂騒曲の真相」について(パースペクティブ・アイ)、9位に自動車が日本の足を引っ張る日(シロクマ日報)と、知財、経済にまつわる投稿に注目が集まっている。

 それでは、6月5日から11日にかけて、オルタナブロガーたちが注目してきた話題の一部をキーワードから振り返ってみよう。

Yahoo!買収騒動の意外な顛末

 米Microsoftによる米Yahoo!の買収に関して協議が続いていたが、6月12日に終了が発表され、さらにYahoo!と米Googleがオンライン広告で提携するという。

 この流れの中で、ITmedia海外速報部・広瀬麻子氏「海外速報部ログ」アイカーン氏がYahoo!にご立腹では、物言う株主カール・アイカーン氏がYahoo!がMicrosoftの買収阻止のため導入した(と言われている)従業員退職制度について、ご立腹である事が紹介された。8月1日のYahoo!株主総会でひと波乱あるかもしれない。

エコとセキュリティの微妙な関係

 冒頭で紹介したサマータイム議論は、「省エネ」、つまり「エコ」の観点から、一部が唱えているものだ。地球温暖化など環境破壊が深刻な状況の中、エコについて考えるのはいいことである。

 しかし、エコなら何でもいいかというとそうでもないらしい。新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」裏紙問題−−情報セキュリティの観点では、ダメっす。では、裏紙に書かれている情報のリサイクルの危険性について述べている。また、新倉氏の情報セキュリティは『標語』から安心安全なネット社会へも、情報セキュリティに対して、標語レベルからリテラシー向上に向けた投げかけを述べている。

迷惑メール防止法

 エコと同時に、本当にどうにかしなければならないのは、迷惑メール、迷惑ブログのたぐいだろう。本当に得なくてはならない情報が埋もれてしまうし、膨大な量が流れれば、それによってインターネットのトラフィックが大変な状態に陥ってしまう。

 そこで日本でも迷惑メールに対する規制をした。川上暁生氏「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」迷惑メール防止法改正は5月30日に改正された変更点をコンパクトに述べている。しかし川上氏も指摘するように、メールマーケティングを行っている企業にとっては難しい部分もある。この法律が、いったいどのように適用され、実行していかなければならないのか。今後、注視していく必要があるだろう。

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