企業内の体系化されていないデータへ従業員が不正アクセスしているケースは「非常に多い」と70%が回答。
調査会社Ponemon Instituteは、企業内の体系化されていないデータへのアクセス状況について、IT担当者を対象に実施した意識調査結果を発表した。
体系化されていないデータとは、ファイルサーバやNASに保存されている文書、スプレッドシート、プレゼンテーション資料、マルチメディアファイルなどの電子情報を指している。調査は企業のIT業務に携わる担当者870人を対象に、PonemonとデータガバナンスソフトメーカーのVaronis Systemsが共同で実施した。
その結果、仕事上関係しない従業員でも体系化されていないデータへアクセスできるとの回答は84%に上り、体系化されていないデータへのアクセス管理は非常に難しいと89%が答えた。従業員が実際に、体系化されていないデータに不正アクセスしているケースは非常に多いと70%が答えたが、監視・管理の手段がないために改善できないと打ち明けている。
今回の調査により、体系化されていないデータへのアクセス管理の必要性が裏付けられたとPonemonは解説している。
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