Google AdWordsのアカウント抜き取り、欧米で発生広告出稿を操作される恐れ

「広告の支払いが済んでいません」という内容の電子メールを送り、Google AdWordsのアカウントを抜き取ろうとする手口が欧米で出回っている。

» 2008年07月03日 16時08分 公開
[ITmedia]

 G DATA Softwareは7月3日、米Googleの広告サービス「Google AdWords」のアカウント入力を要求する電子メールが欧米を中心に出回っているとして注意を呼びかけた。

image 電子メールの内容(G DATA Softwareより提供)

 同メールは、「広告キャンペーンのお支払いがまだ済んでいませんでした」という内容の電子メールを不特定多数のアドレスに送るもの。記載されたリンク先のWebサイトにアクセスすると、Google AdWordsのアカウントを入力するように指示してくる。

 同社によると、リンク先のWebサイトは中国のサーバを経由した偽装サイトであるという。入力したアカウントはサイバー犯罪者の手に渡り、登録しているGoogle AdWordsの本サイトの内容を書き換える。犯罪者にとって都合の良い広告を出したり、宣伝したいキーワードを勝手に入力したりするという。

 独にある同社の研究所が7月1日にこのメールが出回っていることを発見。英語圏を中心に「現在数百万件規模」(同社広報)に配信されているという。「海外で出回った不正メールが時間差で日本や中国、インドなどに送られることもあるため、早期に注意を呼びかけた」としている。

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