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» 2008年07月05日 04時41分 UPDATE

Beginner's Guide:初心者がつまずくUbuntu 10の問題点 (1/2)

人気のLinuxディストリビューションであるUbuntuだが、初心者を困惑させるような問題点も幾つか残っている。さらにたちが悪いのは、いずれも解決可能な問題ばかりであるということだ。ここでは、Ubuntuで初心者がつまずく10の問題点を挙げてみよう。

[ITmedia]

 CanonicalのUbuntuはほかのプラットフォームの利用者が乗り換えてくるほどの大成功を収めているが、それでも初心者を困惑させるような問題点も幾つか残っている。実際、Canonicalのフォーラムを覗いてみたところ、新たな利用者の大半がつまずいている問題点、つまり長期的にUbuntuの採用を妨げている問題点が10件ほど見つかった。それらはUbuntuを利用する際のあらゆる面におよぶが、そのいずれもが2つの特徴を共通して持っている。すなわち、いずれも「Linuxを試してみたけど使えない」といいたくなるほどの大きな問題であり、その一方でいずれもが解決可能な問題なのだ。

ディスプレイの設定

 Ubuntuのディスプレイ検出・設定はいまだに適切に機能しない。ここでしくじってしまうとディスプレイ設定がいいかげんだったりディスプレイモードが不適切だったりで、GUI設定ツールもあまり役に立たない。19型CRTで640×480、52Hzなどということがあり得るだろうか。

 これは初心者向けフォーラムで最もよく見られるトラブルだと思われる。Ubuntu以外のOSでは適切に設定されるというのに、なぜLinuxではできないのだろうか。

 設定が不適切な場合、利用者は幾つかデータを調べて構成ファイルxorg.confを変更することになるが、こういうことを利用者にさせてはならない。十分な知識や情報があったとしても1つ間違えればたちまちUbuntuの設定全体が使用不能になるからだ。

 この問題はUbuntuの弱点として広く存在し、驚いたことにUbuntu 8.04でさえ不完全だった。Ubuntuはその指導力を発揮して堅牢で信頼性の高い解決策を自ら作るか、さもなければ既存のプロジェクトを支援すべきだ。

ブートマネージャ

 不必要に飾り立てるのはわたしの趣味ではない。しかし、現行のGRUBはあまりにも機能が貧弱で設定作業も複雑すぎる。

 それに引き替え、Smart BootManagerは実行時の設定機能が適度にそろっている。GUIが魅力的なGAGもある。しかも、どちらもGPLプロジェクトだ。

 Windowsアップグレードでブートマネージャが書き換えられてしまったというのもよくあるトラブルだ。そんなとき、インストール・ディスクのメニューにブートマネージャを修復する機能があれば助かるだろう。

マウント

 Ubuntuにはなぜ、新しいパーティーションの起動時マウントを設定するGUIツールがないのだろうか。マウント関連のトラブル対策では、大概、/etc/fstabの編集が中心になる。よくあるのはパーティーションは見えるが、アクセス権が違っているというもの。そのほか、システムに新しいパーティーションを認識させる際に発生するトラブルもある。

 一般利用者にはコマンドラインからパーティーションをマウントするのは難しいのだから、ライブCDにそうしたユーティリティを用意してはどうだろうか。

インストール

 Ubuntuのインストーラでわたしがよく悩まされるのは、このインストーラがネットワークエラーに対してあまり寛容ではないことだ。進ちょく率92%で止まってしまうことが多い。おそらくUbuntuはテストサーバにpingしリプライがあればインターネットに接続していると判断しているのだと思う。しかし、DNSでの解決に問題があるというだけのケースもあるのだ。

 回避は簡単。インストールの前にネットワークを切断しておけばよい。

 とは言うものの、サーバと接続できない場合も警告を表示するだけにしインストールを続行してほしいところだ。回避策付きエラー・ボックスを表示するだけでもいい。例えば、「インストーラが92%で停止した場合は、ネットワークを切断した上でインストールしなおせ」と表示するのだ。これだけでもインストーラが黙り込んでしまうよりはましだ。

サウンドの構成

 Linuxのサウンドは少々込み入っている。幾つものシステムがあり、機能の重複も多い。それでもシステムが適切に自動設定してくれれば問題はないが、Linuxのサウンド設定は堅牢というにはほど遠い。かくして、サウンドのトラブルではフォーラムに尋ねつつ、構成ファイルに取り組むはめになる。

 トラブルの中にはサウンドは機能するが複数のプログラムで同時使用ができないというケースがあり、アプリケーションの音を鳴らすにはシステムのアラートを止めなければならないという極端な状況にもなりかねない。FirefoxのWebビデオの音が聞こえないというトラブルもある。この問題に対する一般的な解決策では、Firefoxでしかサウンドが使えなくなる。

 Canonicalは、ALSAとPulse Audioで標準化することでLinuxのサウンド問題を解決しようとしている。これは長期的には決定打になるかもしれないが、今現在、サウンドの設定・利用ができないケースが多発しているのだ。

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