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» 2008年07月22日 08時00分 UPDATE

eWEEK Labsがテスト:Hyper-VでVMwareに挑戦するMicrosoft (1/2)

Xenに加えて、MicrosoftとHyper-Vが仮想化市場に登場したことは、少なくとも、VMwareが「考えるまでもない」選択肢だった日々が終わることを意味している。

[Cameron Sturdevant,eWEEK]
eWEEK

 6月26日の「Hyper-V」リリースで、米Microsoftはx86サーバ仮想化リーダーの米VMwareに、これまでで最も手強いかもしれない挑戦状をたたき付けた。

 それはHyper-Vが、VMwareのESX Serverのコア機能、管理オプション、ゲストOSのサポートを追っている一方で、重要でよく知られた利点を2つ有しているからだ。

 Hyper-VはWindows Server 2008にバンドルされ、追加費用は掛からない。しかしMicrosoftはHyper-VなしのServer 2008も販売する。Server 2008 Standardエディションの推奨小売価格は999ドル、同じエディションでHyper-Vがない場合は971ドルだ。

 Xenベース製品が既にVMwareと競っている市場にMicrosoftとHyper-Vが参入したことは、少なくとも、VMwareがサーバ統合や同様の仮想化ベースのタスクの「考えるまでもない」選択肢だった日々が終わることを意味している。

 eWEEK Labsがテストしたところ、Hyper-Vはあらゆるサイズのサイト、特に既にWindows Server 2008を走らせている、あるいはアップグレードを計画しているサイトの仮想化の選択肢として検討する価値がある。同製品は、ハード仮想化拡張機能を備えたx86-64プロセッサを搭載したサーバマシンが必要であるため、古いx86ハードを仮想化のホストとして使いたい企業は、ESX Serverを使い続けるか、あるいは性能で劣るMicrosoftのVirtual Server製品を選ばなければならない。

 eWEEKがβ版でテストしたHyper-Vの最初のバージョンは、今のところVMwareのESX Serverが持つスケーラビリティを一部欠いている。例えば、仮想マシンをある物理層から別の物理層に移動するQuick Migrationは、VMwareの類似の機能ほど洗練されておらず、速くもない。

 しかしMicrosoftがExchange ServerやActive Directoryで過去にもスケーラビリティの問題を克服してきたことを考えると、Microsoftは今後のバージョンアップでスケーラビリティの土台を作れるとわたしは予測している。

 それ以上にはっきりしていないことがある。MicrosoftがHyper-Vホストの対応するゲストの幅広さの点で、ESX Serverとのギャップを埋めるかどうかだ。目下のところ、MicrosoftのWindows以外のOSサポートはかなり貧弱だ。ほとんどのx86ベースOSはHyper-Vで動くが、フル性能を発揮するために必要な「適切な」ドライバが手に入るのはWindowsのほとんどのバージョンとNovellのSUSE Linux Enterprise Serverだ。

Hyper-Vをテスト

 eWEEKのテストではHyper-V付きのWindows Server 2008をHP ProLiant M115サーバにインストールした。このサーバはAMDのデュアルコアAthlon 4450B、4GバイトRAM、1GバイトシングルNIC(ネットワークインタフェースカード)1枚を備える。Hyper-VはWindows Server 2008でサーバロールとして扱われたが、同OSのRTM(製造工程向けリリース)と一緒に出荷されたHyper-Vはβ版だったため、アップデート版のHyper-VコードをMicrosoftのWebサイトからダウンロードしなければならなかった。

 Hyper-V Managerを立ち上げ、仮想マシンの作成に取り掛かった。4つの仮想マシンを作成した。VM(仮想マシン)1はService Pack(SP)1を組み込んだWindows Server 2003、VM2と3はW2K3SP2(SP2をインストールしたWindows Server 2003)、VM4はNovellのSUSE Linux Enterprise Server 10にSP2を組み込んだもの。

 自分で作ったVMのインポートも試してみたが、Hyper-Vのβ版で作ったVMだったため、うまくいかなかった。

 VMwareのESXと同様に、ゲストOSインストール後に最初にやることは、ヘルパーファイルをインストールして、ハイパーバイザー環境でのゲストパフォーマンスを最適化することだ。Hyper-Vの場合、Microsoftは現在「統合サービス」と呼ぶ(時に「統合コンポーネント」と呼ぶ)ヘルパーユーティリティを一部のゲストOS向けに提供している。テストではW2K3SP2仮想マシン上で統合サービスのセットアップディスクを使うことができたが、Windows Server 2003 SP1マシンで同じことをやろうとしたら、「サポートされていないOS」というエラーメッセージが表示された。

 Hyper-Vの管理インタフェースでは、メモリ割り当てやプロセッサタイプ、IDEコントローラータイプ、ネットワークアダプタなどのハードコンポーネントを含むVMの属性調整が容易になっている。このインタフェースで、VMの名前変更や統合サービスのインストール、スナップショットファイルの場所の変更もできる。

 Hyper-V Managerは使い方が簡単で、IT管理者がVMの作成と管理の方法をスタッフにトレーニングするのにほとんど問題はないはずだ。このシステムは、違法行為をしようとしたときに便利なエラーメッセージを表示した。例えば、2つのVMに同じDVDドライブを同時に使うよう指示した場合などだ。この問題を手動で修正するのは簡単だが、手動で構成を変更しなくてもHyper-V Managerがリクエストに応じて物理デバイスのデリゲーションを処理するよう、Microsoftがデバイスの競合を自動的に修正してくれることを期待している。

 仮想ネットワーキングをHyper-Vでセットアップして使うのは簡単だった。作成できるネットワークは外部、内部、プライベートの3種類しかない。VMがわたしのローカルネットワーク上でサービスを提供できるよう、外部ネットワークを使って、VMがインターネットと社内ネットワークにアクセスできるようにした。プライベートネットワークは物理ホストにインストールされたVMへのトラフィックを隔離するために使われる。これは試さなかったが、ワークロードをネットワークのほかの部分からセキュアにしなければならない場合には便利だ。

 VMwareの管理環境と同様に、VMを走らせたままで、統合サービスのインストールなど特定の構成タスクを実行することができた。ネットワークハードの修正などほかの作業は、VMをシャットダウンしなければならなかった。

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