売り切れたはずの開会式チケットも1750ドルで売られていた。
北京五輪の開幕が迫る中、チケット販売を装ってクレジットカード番号などをだまし取ろうとする偽サイトが現れた。セキュリティ各社が8月4日、米各紙の報道を引用して伝えている。
Trend MicroやSymantecによると、問題のサイトは「beijingticketing.com」「beijingticketing2008.com」などのURLを利用している。まずユーザー登録と称して住所、氏名、生年月日などを入力させ、登録した情報を使ってチケット販売ページにログオンさせる。ここで購入したいチケットを選んだ後、SSL認証ページでクレジットカード番号を入力させる。
Symantecが8月4日にブログを執筆した時点では偽サイトは閉鎖されておらず、既に売り切れたはずの開会式チケットも1750ドルで売られていた。ネットで「Olympic tickets」を検索すると、偽サイトが上位に表示される確率が高いという。
報道によれば、五輪主催者側は米連邦裁判所に対し、偽サイトの閉鎖を命じるよう申し立てた。しかし、既に多数の被害者が金をだまし取られているという。
フィッシングサイトは手の込んだ作りとなっているためだまされやすいが、「売り切れたはずのチケットが入手できるなど、おかしな話には特に注意が必要だ」とSymantecは警告している。
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