真夏の夜にはトラブルが憑きもの、いや付きもの悲しき女子ヘルプデスク物語(1/4 ページ)

「夜、PCが勝手に起動する」とか「だれもいないはずのオフィスからピアノの音が聞こえてくる」とか、わたしの会社にも七不思議がある。でもやめて。その手の話は苦手なんだからっ!

» 2008年08月22日 08時00分 公開
[鐙貴絵,ITmedia]

 真夏の夜は、騒がしい。なぜかって? 戦わないといけないものが、たくさんあるから。

 まずは夏の暑さ。これまでは大丈夫だったのに、夏は熱暴走と思われる症状で急にお亡くなりになるマシンが後を絶たない。「もうだめ。きゅー」って感じで。IT機器は、きちんと空調のきいたサーバルームに置いてあるマシンだけとは限らない。むしろ、「クールビズ」を合言葉に、従業員とともに劣悪な環境で(温度的に、ね)働いているIT機器が、人間よりも先に悲鳴を挙げるのだ。ほら、今日も空調が切れた夜のオフィスに、IT機器の断末魔がこだまする……。

 2つめは、落雷。気のせいかもしれないけれど、今年は妙にカミナリが多いような気がする。カミナリが原因と思われるIT機器の不調も多い。これも、サーバルームにある機器は停電対策、過電流対策のUPSに守られているけど、オフィスにある機器はそうはいかない。事実、わたしの職場でもカミナリが原因と思われる、プリンタや HUB の故障が 相次いだ。

 そして、3つめは……。

 会社の中の七不思議とも、トイレの花子さんともおぼしき「怪現象」とも戦わなければならないのだ。学校には“七不思議”が付きもの。そして、わたしが働くオフィスにも、その手のウワサが憑きもの、いや付きものなのだ。

 夜のサーバルームにあるPCが勝手に起動するとか、だれもいないはずのオフィスから突然ピアノの音が聞こえてくるとか、ワケの分からないことをいい出すヤツまでいる。

 やめてくれー。わたし、その手の話、あまり好きじゃないんだからっ!

 それに、IT機器なんて最先端技術の集まりで、思いっきり理系の世界じゃない。何でそこに七不思議とか怪談話とかが絡むのよ。

イラスト:本橋ゆうこ イラスト:本橋ゆうこ
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