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» 2008年08月31日 00時06分 UPDATE

Programing Bible:AJAXを活用したWebインタフェースの作成ツール ZK (1/2)

Webブラウザ上で動作するユーザーインタフェースも、デスクトップアプリケーションでイベント駆動インタフェースを作るときと同じように開発したい――もしそれがJavaでの開発であるならば、AJAXツールキット「ZK」は非常に便利なツールとなるだろう。

[Ben Martin,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

 Webブラウザ上で動作するユーザーインタフェースが、デスクトップアプリケーションでイベント駆動インタフェースを作るときと同じように簡単に作れたら――この夢を実現するために作られたのがAJAXツールキットZKだ。ZKが作るユーザーインタフェースはXMLを使って定義し、Javaを使ってWebアプリケーションの機能を実装する。データバウンドコントロールに対応しているため、Javaオブジェクトを変更したからといってユーザーインタフェースのフォームを変更する必要はない。

 前記の説明にAJAXは出てくるのにJavaScriptが出てこないのはなぜだろうかと思った人のために、ZKのWebサイトにある次の言葉を引用しておこう。「AJAXの最良の使い方はその存在を見せないことだとわれわれは考える」。この言葉からプロジェクトの理念が分かると思う。より具体的には、すべてのクライアントサイドコードをZKの枠組みの中に置き、開発したすべてのコードをサーバサイドで実行するのだ。こうすれば、AJAXやXMLの解釈について心配する必要はまったくない。

 ZKには標準のサーバインストール用バイナリ・ダウンロード・ファイルとしてStandard Edition、Professional Edition、Enterprise Editionの3種が用意されている。上位と下位のEditionは上位が下位の全機能を包含する関係にある。例えば、Professional EditionはStandard Editionが備えるすべての機能を持ち、さらにCAPTCHAやJFreeChartなどの機能も備えている。また、モバイルクライアント用に、Mobile Interactive Languageを用いたものと、GoogleのAndroidとHandset Interactive Languageを対象とした特別版が用意されている。

 この記事を書くに当たって用いたマシンは32ビットFedora 9、ZKはEnterprise Editionバージョン3.0.6。大きさはtar.gzで21Mバイトほどだ。ZKを使うには、ほかにWebサーバ上にApache Tomcatなどのサーブレットコンテナがインストールされている必要がある。サーバにZKをインストールする方法には、Webアプリケーションの一部としてインストールする方法と、サーブレット環境にあるすべてのWebアプリケーションから利用可能な共有コンポーネントとしてインストールする方法がある。前者の場合、ZKはWebアプリケーションの中に埋め込まれるため、サイトの移動が容易という利点がある。また、同じサーバ上の複数のサイトでZKを使いたい場合は、後者の方法にすれば管理の手間を省くことができる。

 Tomcatについては、Fedora 9とopenSUSE 11用のtomcat6パッケージと、Debian系ディストリビューション用のtomcat5.5パッケージが用意されている。以下に、すべてのWeb アプリケーションで使えるようにZKを共有コンポーネントとしてインストールする手順を示す。


# yum install tomcat6 tomcat6-webapp
# service tomcat6 stop
# cd /tmp
# tar xzf /.../zk-bin-3.0.6.tar.gz
# cd zk-bin-3.0.6/
#  vi /etc/tomcat6/catalina.properties
...
shared.loader=/usr/share/java/tomcat6/shared/lib/*.jar
...
# mkdir -p  /usr/share/java/tomcat6/shared/lib
# cd ./dist/lib
# find . -name "*.jar" -exec \
    install -m 644 {} /usr/share/java/tomcat6/shared/lib/ \;
# service tomcat6 start

 TomcatとZKが正常に機能することを確認するため、zipファイルzk-demoをダウンロードする。そして、以下に示すように、そこに含まれている最小版のWebアプリケーションアーカイブ(WAR)ファイルをTomcatのwebappsディレクトリに置く。この最小版warファイルにはZKが含まれていないため、ZKがTomcatサーバ上に正しく共有インストールされていないとデモは動かない。次のコマンドを実行し、http://localhost:8080/zkdemo-min /userguide/というURLを開いてみよう。ZKのデモがサーバからロードされ表示されれば、インストールは完了だ。


# cd /tmp
# unzip /.../zk-demo-3.0.6.zip
# cd ./zk-demo-3.0.6/
# install -m 644 zkdemo-min.war /var/lib/tomcat6/webapps
# service tomcat6 restart

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