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» 2008年10月20日 15時39分 UPDATE

「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの (1/2)

GoogleのGmailのサービス停止が発生する一方、Start Pageではユーザーがコンテンツにアクセスできなくなるバグがあった。これらの障害はクラウドコンピューティングに暗い陰を落とすものだ。

[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 Google Appsアドバイザーのマーク氏は、苦労が絶えないようだ。毎月に一度か二度、Google Appsのユーザーの怒りをなだめなければならないからだ。Google Appsは、検索エンジン大手Googleが提供するWebベースのアプリケーションで、電子メール、ワープロ、表計算ドキュメントを通じたコラボレーションを可能にする。

 SaaS(サービスとしてのソフトウェア)であるGoogle Appsのユーザーは、GoogleのGmailやDocsなどのアプリケーションにアクセスできない障害に対して、同社を激しく非難している。Google Appsのユーザーの中には、月額50ドルの有料版を利用している人もいる。

 Googleは先週、長時間にわたるサービス障害と厄介なバグに直面した。10月15日から16日にかけて、一部のGmailユーザーが自分の電子メールアカウントにアクセスできなかった。これは今年8月に発生したGmailの障害の二の舞といえるものだ。さらに16日から17日には、一部のGoogle AppsのユーザーのStart Pageでトラブルが発生した。

 Google Appsのディスカッショングループでは、ビル・W氏が、同氏の会社のCEOがGmailにアクセスできないという不満を訴えている。別のグループスレッドに不満を書き込んだ人もいる。

 Google Appsアドバイザーのマーク氏は「どの問題もそれぞれ独自の原因があるため、残念ながら修正に関する一般的なタイムテーブルを示すことはできない」としていたが、最初の障害が通知されてから28時間余り経過した10月16日午後9時(米東部夏時間)になってようやく、「Gmail 502」エラーの修正を報告した。

 Start Pageのバグでは、リンクの切断や、自分の電子メール受信ボックスにアクセスできなくなるガジェットの障害にユーザーが苛立ちを示した。ジョッシュ氏は10月16日に、次のように書いている。

 「“get artist themes”をクリックすると、“page cannot be found”というエラーが表示された。また、“gmail”ガジェットにはわたしのGoogle Appsアカウントの電子メールが普通に表示されるが、Google Appsドメインのガジェット内で“Inbox”をクリックすると、Google Apps電子メールアカウントでなく、わたしの個人用Gmailアカウントが表示されるのだ」

 Google Appsアドバイザーのマーク氏によると、この問題は、10月17日12時34分(米東部夏時間)に修正されたとしている。

 同氏は障害の原因を明らかにしていないが、Googleの広報担当者は10月17日、ユーザーはいつでも自分のデータにアクセスできる状態になっていると述べた。2つのリンク切断があったこととデータが異なって表示されたために、一部のユーザーに混乱を招く結果になったという。

 GmailとDocsの障害はよくあることだが、Start Pageとガジェットの異常というバグは新しい問題だ。しかし「ユーザーはGoogle Appsに頼ることができるのか」という一般的な問題は、今に始まったことではない。

 実際、ミッションクリティカルな業務オペレーションをGoogleのSaaSにゆだねる企業をあからさまに軽蔑するGoogle Appsユーザーもいる。Gmailにアクセスできないビル・W氏の不平に対して、あるGoogle Appsユーザーは次のように反論している。

 「(笑)この問題を深刻に考えるのが間違いだ。君たちは無料の電子メールサービスを仕事で使っているのかい? 誰がそんなばかなことを決めたのだ? そいつをすぐクビにしろ」

 しかしマーティン・ドレーク氏は、ビル・W氏の問題に対して思いやりのある意見を述べている。

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