偽セキュリティソフトが多数を登場――フォーティネットの10月リポート

フォーティネットが10月に観測したマルウェアトップ10種のうち、7種が偽セキュリティソフトウェアだった。

» 2008年11月04日 16時58分 公開
[ITmedia]

 フィーティネットジャパンは11月4日、10月の「ウイルス対処状況リポート」を発表した。セキュリティ対策製品を装った偽ソフトウェアの出現が目立っている。

 変種マルウェアのトップ10のうち、7種類を偽のセキュリティ対策ソフトウェアが占め、従来から観測されていたものは「W32/Goldun.AZL」「W32/Netsky」「W32/Virut」の3種類だけだった。

変種マルウェアトップ10
順位 マルウェア変種 割合(%) 変動
1 W32/Agent.AGGP!tr.dldr 23.6
2 W32/FakeAlert.D!tr.dldr 10.6
3 W32/Inject.GZW!tr.bdr 9.4 -2
4 W32/Autorun.PNL!worm 4.7
5 W32/Agent.XGG!tr 4.1
6 W32/Virut.A 3.2 +1
7 W32/Goldun.AZL!tr.spy 3.0
8 W32/FakeAlert.D!tr 2.9
9 W32/Netsky!similar 2.7 -4
10 W32/Agent.AHVM!tr.dldr 2.4

 偽のセキュリティ対策ソフトウェアは、ウイルス感染などの警告メッセージでユーザーをだまし、製品購入をユーザーに促したり、個人情報などを盗み出す別のマルウェアを仕掛けたりする。同社の観測では7月以降に急増しているという。

 このほか、スパム関連では世界的な金融危機に便乗してユーザーの不安を煽る内容のものが多数出回った。脆弱性関連では、情報公開日が古い脆弱性を悪用するものがいまだに多く、同社では「修正パッチの面倒がらずに、新しいものも含めて日次ベースでパッチ適用をすべきだ」と注意を促している。

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