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» 2008年11月06日 07時00分 UPDATE

Super Review:それなりの進歩が見られるVMware Server 2 (1/2)

最近リリースされた「VMware Server 2」を幾つかの観点からレビューすると、機能強化は認められるものの、ほかの製品からの乗り換えを促すほどではないようだ。

[Mayank Sharma,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 初期のデスクトップ仮想化市場には、比較的習得が容易だったVMware Workstationに対抗できる低価格の代替ソフトウェアがほとんど存在しなかった。フリーのVirtualBoxでさえ、VMware Workstationの優位を脅かすには至らず、むしろVMwareの市場競争力はVMware GSX Serverの投入によって強化される形となった。

 このGSX Serverの無償提供版に当たるVMware Serverは、エントリレベルのサーバ仮想化製品であるにもかかわらず、多くのユーザーがデスクトップで利用している。そのため、最近リリースされたVMware Server 2を紹介するこの記事では、エントリレベルのサーバ仮想化プラットフォームとしてだけではなく、VirtualBoxのようなデスクトップ仮想化ソフトウェアの代替品という観点からもレビューを行った。その結果、VMware Server 2におけるパフォーマンスなどの改良点は、既存のカスタマーを喜ばせるには十分だが、ほかの製品からの乗り換えを促すほどではないことが分かった。

 VMware Server 2.0の機能はかなり強化されている。USB 2.0デバイスをサポートした仮想マシンの作成、最大8Gバイトの仮想RAMの利用、10枚までの仮想ネットワークカードの利用、SCSIディスクの追加が可能になった。また、64ビット版のLinuxホストにインストールして、64ビット版のLinuxおよびWindowsゲストを実行することも可能だ。

 VMware Serverを複数のユーザーがいるネットワーク環境で利用するなら、アクセス面での高度な設定や設定パラメータの充実ぶりに感心せずにはいられないだろう。すべてのユーザーについてVMware Serverのあらゆる領域へのアクセスを詳細に設定できる。非常にきめ細かいアクセスパラメータが用意されており、あるユーザーについてはVMware Serverを使ってVMの作成や変更はできても新しいディスクは追加できない、といった設定が行える。

 また、VMware Server 2にはVIX APIのバージョン1.6がバンドルされており、開発者はスクリプトを書くことでVMのタスクを自動化できる。さらに、VMware Workstationで作成されたVMを実行することも可能だ。今回のテストでは、最近リリースされたVMware Workstation 6.5(翻訳記事)で作成したVMの移行も問題なく行えた。

便利だがユーザビリティに問題のあるWebインタフェース

Webインタフェース Webインタフェース

 VMware Server 2の最も特徴的な機能がWebベースのインタフェースである。VMware Server 2のインストール後は、ブラウザを使ってVMの作成、管理、実行を行うことになる。Webインタフェースは、ネットワークでVMware Serverを使う場合にも利用される。Webブラウザさえあれば、ネットワーク上のどのマシンからでもVMware ServerにアクセスしてVMを作成できる。わたしが利用したのはFirefox 3.0だったが、申し分なく動作していた。

 VMware WorkstationやVirtualBoxの代わりにVMware Serverを使ってローカルVMを導入するなら、VMへのアクセスのためだけにブラウザ画面を開く必要はない。その場合はVMware Remoto Consoleプラグインが使える。このプラグインは、VMを実行できるFirefoxセッションを起動してくれる。また、VMへのショートカット(単なるURLショートカット)をデスクトップに作成しておくことも可能であり、ショートカットアイコンをダブルクリックすればVMにログインして動作させることができる。


リモートコンソール リモートコンソール

 ただしVMの作成と管理には、やはりブラウザが必要になる。残念ながら、VMware Server 2のWebインタフェースは少々分かりづらい。仮想化ソフトウェアにかなり慣れた人でも、ユーザーマニュアルを見ないと使い方が分からない部分がある。例えば、DVDドライブのISOイメージを利用する場合は、そのISOイメージが登録済み「データストア」の一部でなければならない。ちなみに、VMware Serverにおけるデータストアとは、ローカルおよびリモートのファイル、さらにはVMまで保持できるリポジトリである。この辺りに、どんなISOでもすぐに使えるWorkstationとの違いがある。

 Webインタフェースには、ユーザビリティ関連の問題もある。例えば、データストアを追加してローカルディレクトリにマッピングする場合は、「Browse」画面を使う場合とは違って、そのパスを手動で入力しなければならない。それに、キーボードだけで操作できるようにもなっていない。

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