生体認証市場では、入退室管理とPCログイン用途の拡大が見込まれるという。
調査会社のミック経済研究所は11月6日、人体の指紋や静脈などを個人認証に使用する「生体認証型ソリューション」の市場調査リポートを公開した。入退室管理とPCログインなどの利用拡大が見込まれるという。
市場規模の見込み額は、2007年度が前年度比125.0%の約175億円、2008年度が同133.8%の約235億円。2009年度以降の年平均成長率は16.9%と見込まれ、2012年度の見込み額は441億4000万円と推測している。
用途別では、入退室管理が42%、PCログインが36%と大半を占めた。見込み額は、入退室管理が2007年度で同134.1%の約73億円、2008年度で同134.0%の約98億円、PCログインが2007年度で同118.9%の約63億円、2008年度で同134.5%の約85億円だった。
同社は、ICカードを使用した入退室管理は第三者によるなりすましの危険が高く、生体認証を組み合わせる企業が増加すると分析。また、PCログイン用途では指紋認証に加えて、静脈認証が増加すると予測している。
調査は、7〜10月に国内ベンダー72社を対象に面接で実施した。
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