コラム
» 2008年11月25日 08時52分 UPDATE

Weekly Memo:5万円パソコンとクラウドの浅からぬ関係 (1/2)

個人向けに売れ行き好調の通称「5万円パソコン」や、安くて環境にも優しい中古パソコンが、クラウドサービスと合体するかもしれない。その浅からぬ関係とは――。

[松岡功,ITmedia]

市場の裾野が広がる5万円パソコン

 景気後退色が強まり、消費者の財布の紐も締まりがちな中にあって、好調な売れ行きをみせている製品がある。「5万円パソコン」と呼ばれる低価格ノートパソコンだ。「ネットブック」「ミニノート」など複数の呼び方があり、最近では5万円を大きく下回る製品も登場しているが、ここでは便宜上、5万円パソコンと呼ぶ。

 デジタル製品の店頭市場調査を行っているBCNによると、5万円パソコンと呼ばれる10.2型以下のディスプレイを搭載したノートパソコンは、10月の販売実績においてノートパソコン全体の25%を占めるほどになった。

 5万円パソコンは、インターネットを用途の中心とした製品で、割り切った性能に抑えることで低価格を実現したのが特徴だ。台湾メーカーが火をつけた小さな市場は、ヒューレット・パッカード、デルといった世界のトップメーカーに加え、NEC、富士通、東芝といった大手国内メーカーも相次いで参入する無視できない規模にまで膨れ上がってきた。

 業界関係者によると、当初5万円パソコンは、すでにパソコンを所有する人の2台目のパソコン市場として成長してきた。購入者の多くは、30代以上のパソコンにある程度知識と経験を持っている人だったという。しかし最近では、購入者に20代の若年層も増えてきており、しかも初めてパソコンを購入する人が大半を占めているそうだ。5万円パソコンの今後のさらなる広がりを感じさせる現象である。

weekly_mininote.jpg 店頭にズラリと並ぶ売れ行き好調の低価格ノートパソコン

 一方、5万円パソコンほどの注目度はないものの、同様に好調な売れ行きをみせているのが中古パソコンだ。業界団体の中古情報機器協会(RITEA)によると、2007年度の中古パソコンの国内販売台数実績は前年度比30%増。今年度も売れ行きは順調に推移しているようだ。中古品ということで低価格なのに加え、再利用という観点から環境に優しいのが売りだ。

 この5万円パソコンと中古パソコンに共通するのは、何といっても安価なことだ。5万円パソコンも中古パソコンも、今のところ企業が大量採用したという話は聞こえてこないが、遠からずそういうケースが相次いでみられるようになるかもしれない。

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