「Python 3.0」リリース

スクリプト言語Pythonの最新版となるバージョン3.0がリリースされた。バージョン2との互換性はないため、変換ツールが公開されている。

» 2008年12月05日 15時26分 公開
[末岡洋子,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 スクリプト言語「Python」を開発するPython Software Foundationは12月3日、最新版「Python 3.0」を発表した。初の後方互換性がないバージョンとなる。Python 2系からの変換ツール「2to3」も公開されている。

 最新版は、「Python 3000」「Py3k」などの名称で呼ばれてきたもので、運用環境に対応した正式版となる。

 大きな変更点は、Unicode文字列とバイト型を区別するなどUnicodeベースへの移行、print文をprint()と関数にしたこと、など。Python Software Foundationでは、ディクショナリや文字列の動作などビルトインのオブジェクトの動作が変更され、不要な機能を削除したが、言語は大きく変わっていないとしている。バージョン2との互換性がないため、既存コードの移植作業を助けるために変換ツールが用意されている。

 同FoundationのWebサイトからソースコード、x86向けとAMD64向けのインストーラ、変換ツールなどをダウンロードできる。

編集者の一言

かなりの仕様変更が行われたPython 3.0ですが、これからPythonを触ってみようという方にはむしろよかったのかもと思うほどすっきりとした言語仕様になったように思います。関連する幾つかのモジュールが1つのモジュールにまとめられていたりするのもうれしいところです。逆に、2系からの移行は変換ツールが用意されているといっても、すんなり行けないこともあるため、気長に取り組んでいく必要がありそうです。ちなみに、Python2系も最新版となるバージョン2.6.1がリリースされました。

西尾泰三

from DevIT

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