RSA、ワンタイムパスワード認証アプライアンスの新製品冗長化構成に対応

RSAセキュリティは、ワンタイムパスワード認証アプライアンスの新製品2機種を発表。冗長化構成やインストール作業を容易にするツールなどを搭載した。

» 2008年12月16日 16時27分 公開
[ITmedia]

 RSAセキュリティは12月17日、ワンタイムパスワード(OTP)認証アプライアンスの新製品「RSA SecurID Appliance 130」(A130)と「同250」(A250)を発表した。2009年2月5日から出荷する。

 新製品は、情報漏えいや不正アクセスの防止を目的にしたワンタイムパスワードの二要素認証システム。A130は1Uサイズのエントリーモデル、A250は電源/HDDを二重化した2Uサイズの大企業向けモデルとなる。冗長化構成への対応や導入作業の手間を簡素化するガイダンスツール、ユーザーサポート時の管理者の手間を軽減する「セルフサービス機能」、OTP認証の管理に必要な業務プロセスを確認できる機能などを搭載した。

A250

 冗長化対応では、プライマリとセカンダリに「A130-A130」「A250-A130」「A250-A250」の構成が取れる。ライセンスには、構成台数2台までの「Base Edition」と同15台までの「Enterprise Edition」の2種類を設定している。

 ソフトウェア面では、ガイダンスに従って導入作業ができるツールやWindowsデスクトップ認証機能、OTPを生成する専用トークンを利用せずにOTPをユーザーへ通知する機能などを持つ「Authentification Manager 7.1」を搭載。また、セルフサービス機能ではユーザーがトークンを紛失したり、ユーザー情報を変更したりしたい場合にアクセスするWebページを用意し、ユーザーは同ページにアクセスして必要な操作ができる。管理者が対応する手間を軽減するという。

 OTP認証管理プロセスの確認機能は、Enterprise Editionでのみ利用できる。ユーザーがOTP認証を申請すると承認者への通知、トークン配布までに必要なプロセスが管理画面に表示され、対応状況をひと目で確認できるようになっている。

 製品価格はOTP認証ユーザー数で変動する。参考価格は、25ユーザーでA130をBase Editionとして利用する場合が98万円(専用トークンを含む、税別)、100ユーザーでA250をBase Editionとして利用する場合が262万円(専用トークンを含まず、税別)となる。

直近ではコニカミノルタがSecurIDを導入。複合機のライセンスキーを販売代理店が入手する際に、SecurIDを利用してコニカミノルタにアクセスするという

 プロダクトマーケティングマネジャーの水村明博氏は、「アプライアンスでOTP認証を導入するケースが増加しており、既存製品のリプレースを含めて今後3年間に3000台を販売したい」と話した。

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