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» 2009年01月23日 08時00分 UPDATE

アナリストの視点:セキュリティ戦線異常なし (1/2)

矢野経済研究所では、情報セキュリティソリューション市場をセキュリティサービス、機器ツール、コンサルティングの3分野に大別し、セキュリティ市場全体の推移を捉えた。

[田中宏和(矢野経済研究所),ITmedia]

 矢野経済研究所では、情報セキュリティソリューション市場をセキュリティサービス、機器ツール、コンサルティングの3分野に大別し、セキュリティ市場全体の推移を捉えた。(調査資料の紹介ページ

 2007年度の情報セキュリティソリューション市場の総市場規模は2593億9400万円、前年度比113.6%となった。2008年度は2964億900万円、前年度比114.3%となる見込みである。さらに、2009年度以降については、前年度比110%程度で推移していくものとみられ、2011年度には4017億4200万円になると予測する。

 当該市場が堅調に推移する要因には、既に広く普及しているウイルス対策などのライセンス契約更新や、ファイアウォール/UTMなどのリプレース需要が大きく貢献しているものと考えられる。日本版SOXによる法整備の強化から、ログ管理ツールやエンドポイントセキュリティの需要増も堅調な推移の要因となっている。

Yano0901.jpg 図1. 情報セキュリティソリューション市場規模推移 注1: メーカー出荷ベース 注2: (見込)は見込値、(予)は予測値

機器ツールを中心とした市場展開が継続

 今回、矢野経済研究所では、情報セキュリティソリューション市場をセキュリティサービス、機器ツール、コンサルティングの3分野に大別し、セキュリティ市場全体の推移を捉えた。当該市場を分野別でみると、機器ツール分野の構成比が最も高く、2006年度から2011年度においては、市場全体の65%から70%程度で推移していく見込みである。また、セキュリティサービス及びコンサルティング分野の構成比は15%から20%程度で推移する見込となった。

 SaaSやASPなどによるサービスは導入後の運用・管理にかかる手間や、専門的な作業から開放される観点から、セキュリティ担当者が常駐しない中小企業への普及拡大が期待できる。サービス利用者も年々、増加傾向であり、注目される分野である。

 ただ、サービス単価が安いことなどから、市場規模に大きな影響を与えるまでには至っておらず、この市場は、しばらくは機器ツールを中心とした展開になるものと考えられる。

Yano2.jpg 図2. 2008年度分野別構成比
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